黒ネコさんは悪い人じゃない④【しゅごキャラ】 (ページ1)

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「……今日はありがとう、本当に助かった」

「いいのよ。今日はバレエ教室もお休みだったし、Aには前に助けられたんだから。それより…大丈夫なの？」

まいまいとも今では普通に友だちだ。休日に何度か遊びに行ったりもしている。あと、彼女の息抜きに付き合って電話もしたり。割と頻繁に連絡してるおかげで返信も早く、こんな突然の申し入れにも快く応じてくれた。

にしても思ったより上手くいってくれた。

「私も言うときは言うんだから。それに平気だよ、メッセージはあの二人にも伝わったと思うし」

「策士。…意外と性格悪いのね」

「今頃知った？」

「別に。前から知ってるわ。演技が上手なことくらい」

図星で大袈裟に笑むと彼女は小さく息をつく。そして「あなたを知らない子たちが不憫だわ」と言った。

何言ってるんだ。私は自分にメリットがあるように立ち回っているだけである。それが結果的にたまたま同性のハートに刺さり、今回のようなことが起こった。

「それにしてもさっきの顔は怖かった」

「やっぱり？最近やっと自覚した」

「結木さんが怯えるのもわかる気がする」

「あれ、ややの名前覚えたんだ？教室に行った日は役名だったのに」

うぐ、と小さく漏らし、彼女は眉間に皺を寄せた。世間話をしながら一緒に歩く。お母さんと待ち合わせをしている、というところまでだ。

まいまいのお母さんに、私のことも家まで送ろうかとも言われたけど断った。用事があると建前を言ったが、まいまいにはお見通しだったかもしれない。虚勢を張っていることは。

先程まで目の前にあった車が視界からいなくなってから天を仰いだ。視線の先には‪バツたまがひとつ、ふたつ……。つかの間の休憩さえ、私にはないらしい。

見てしまったら知らんぷりなんてできない。

「久しぶりに暴れよっか、こはく」

「はいデス！」

「「キャラチェンジ！」」

大きな面倒から解放されたからか、疲れているはずなのに身体はよく動いた。

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文字がはみ出した時点でオチなし。
困ったときのこはくちゃん。切り替えましょう(言い聞かせ)

文章がまとまらないので、残りはできたらちょこちょこ挟むかもしれません。

書きたい話まだあるんですよ……。Aちゃんと空海くんの最年長ペアが出会った頃とか、かなり前に置いた伏線の回収とか…。