20 ページ25
それからというもの、ずっと気まずい空気に包まれていた。私はひどく落ち込んで、部屋に籠ることが多くなった。
ネス「A、入ってもいいですか?」
私が部屋に籠っているとき、廊下からネスの声が聞こえた。
A「入っていいよ」
ネス「Aのことが心配で、練習抜けて(サボって)きました。………最近大丈夫ですか?」
A「………大丈夫だよ………」
ネス「………嘘つかないでください………コレ、リラックス効果のあるハーブティーです。どうぞ、お飲みください」
そう言って、ネスは紅茶の入ったカップを渡してきた。
A「ありがとう……」
私はそれを受け取り、紅茶を一口含んだ。
A「………おいしい…」
ネス「それはよかったです。ところで、本当に大丈夫ですか?何かあるんだったら、聞きますよ」
A「……………………」
ネス「………やっぱりカイザーのことですか?」
A「?!何で知ってるの?!」
ネス「だって、チーム内ではもう広まってますもん。“カイザーとAは、将来同じ家族になるな”って。
実際、Aはカイザーのことが好きなんでしょう?」
A「そ、それは…!(///∵///)」
ネス「カイザーもAのことが好きって言ってました。だから、カイザーも、今のAと同じような気持ちになっている筈です」
A「でも、一緒に日本に行けないのに、どうすればいいの?」
ネス「そればかりは、僕もどうしたらいいか、わからなくって…説得しようとしても、恐らく駄目だと……」
A「そっか……そうだよね…」
結局私は、胸のムカムカが取れないまま、一週間が過ぎた。
8人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
氷室玲奈 - トトロさん» いつも読んでくださって、ありがとうございます!!とても励みになります!! (3月8日 19時) (レス) id: 133a687971 (このIDを非表示/違反報告)
トトロ - ネスがカイザー以外の人に優しくてビックリ (3月6日 21時) (レス) @page25 id: 9e1b9944fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:氷室玲奈 | 作成日時:2023年9月6日 22時