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4月4日水曜日 20時30分

私はこの時、この瞬間に、大きな産声を上げて生まれた。2560gという少し小さく生まれてきた私は、とても甘えん坊だった。

ことあるごとに、オムツだの、抱っこだというように、毎日のように泣く。

そんな私を生み育ててくれたお母さんとお父さんは、私のことを愛してくれていた。お母さんはいつも、泣いている私をあやしてくれた。お父さんは、一緒に公園に遊びに行ってくれた。

私はこの時思った。『この人が親で本当に良かった、私は幸せ者だ』と。

まだ幼かった自分でも、そのことがハッキリと伝わるくらい、私を愛してくれていたのだと。

大切に育てられたおかげか、私はすくすく成長していった。

いつまでも、こんな生活が続くといいのにと思っていたが、それは、唐突に終わりを迎えた。



それは、幼稚園の卒園式の後だった。

父「A、卒園おめでとう!」

母「今日は、Aの好きな食べ物を夕飯に出すからね」

A「わぁ〜!楽しみ!」

そんな会話をしながら、歩いて家に帰っているときだった。横断歩道を渡っているときに、横から突然トラックが突っ込んできたのだ。

父・母「!?」

咄嗟にお父さんが、私を後ろへ突き飛ばした。私はそのまま尻餅をついた。立ち上がろうとしたその時、

ドシャァァァァァンッ!!

目の前でそんな音が響いた。

A「お父さん…お母さん…」

恐る恐るトラックの前方を見てみると、横には頭が潰れ、大量の血を流して倒れている親の姿があった。

その瞬間、頭が真っ白になった。突然の出来事で、思考が停止しているのだ。

A「お父さん……お母さん……ぅ、うわああああああん!!!」



…………

そこから先は、あまり覚えていない。救急車と警察官が来て、私は事情聴取で警察署に連れて行かれた。もちろん、トラックを運転していた人物もだ。その人は、過失運転致死傷で現行犯逮捕された。

私は警察官の人に事情を聴かされた後、親が運ばれた病院を訪れた。

中に入ると、白衣を着た30代くらいの男性が立っていた。

医師「如月Aさんですね。こちらにどうぞ」

医師はそう言って、近くにあった椅子を私に勧めてきた。私はすぐに椅子に座った。


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字数制限がきたので、キリが悪いですけど、次の話にいきます。

あと、試験期間中なので、更新が遅れるかも…

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設定タグ:ブルーロック , ミヒャエル・カイザー , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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氷室玲奈 - トトロさん» いつも読んでくださって、ありがとうございます!!とても励みになります!! (3月8日 19時) (レス) id: 133a687971 (このIDを非表示/違反報告)
トトロ - ネスがカイザー以外の人に優しくてビックリ (3月6日 21時) (レス) @page25 id: 9e1b9944fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷室玲奈 | 作成日時:2023年9月6日 22時

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