検索窓
今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:121,200 hit

ページ5

次の日。

今日こそはきちんと6時に起きて、時間に余裕を持って家を出ると、



「…あっ、おはようございます」



ちょうど階段を上ってきたお隣さんと遭遇。

…って、もしかしてこれって



「朝帰り…」



あっ、しまった。
思ったことをつい口に出してしまった。


…心の中で思っていることを口に出して言ってしまうのは私の悪いクセで。


何度、他人の気を悪くさせてしまったのか分からない。




恐る恐るお隣さんがいる方を見ると、



「…ははっ、違いますよ(笑)仕事でした」



クスッと口元に手を当てながら笑うお隣さんが。



「えっ、ああ…そうなんですか…」



…よく分からないけど、笑っているということは気を悪くしていないのかな。






「では…」



部屋の中に入ろうとするお隣さんに



「あのっ!」



慌てて声をかけ、



「はい?」



こっちを振り返ったお隣さんに

「お名前、伺ってもいいですか?」

気になっていた名前を聞く。



「あ、おれ?シライって言います」



「白井さん…」



「…あなたは?」

まさか自分の名前まで聞かれるとは思ってなくて。



「えっ、ああ、私はAって言います」



私がそう答えると、

「Aさん…いってらっしゃい」

予想外の言葉をかけてくる白井さん。



いってらっしゃい、なんて声をかけてもらえたのは何年ぶりだろう。

嬉しくないわけない。

「…いってきます!」




仕事中も頭の中で白井さんの“いってらっしゃい”がリフレインして。


思い出すたびにニヤけてしまっていた。

6 Mside→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (173 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
208人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

lala(プロフ) - [ゆー]さん» はじめまして、コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです\(^o^)/これからも楽しみにしていただけるようなお話をお届けできるように頑張ります。ありがとうございます! (2017年6月17日 11時) (レス) id: 6e6d723bbc (このIDを非表示/違反報告)
[ゆー] - はじめまして!まーくん大好きなのでいつもキュンキュンしながら読ませていただいてます!どんな展開になるのかたのしみです♪これからもゆっくりマイペースに更新してくださいね!楽しみにしてます! (2017年6月6日 21時) (レス) id: 1d5e58c086 (このIDを非表示/違反報告)
lala(プロフ) - なっちさん» ありがとうございます!白井さんが好きで好きでこのお話を作ったので、そう言っていただけて嬉しいです(/_;)不定期更新にはなってしまいますが、頑張ります。ありがとうございます! (2017年6月4日 10時) (レス) id: 6e6d723bbc (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 白井さんが好きで、こういった小説、すごく嬉しいです!これからも、楽しみにしてますっ♪応援してます☆ (2017年5月27日 17時) (レス) id: 60be99a415 (このIDを非表示/違反報告)
lala(プロフ) - あんこさん» きゅんきゅんしていただけて嬉しいです!白井さん好きな方にそう言っていただき嬉しいです(;_;)まだまだお話は続きますのでよろしくお願いします! (2017年5月9日 0時) (レス) id: 580dc5912b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:lala | 作成日時:2016年9月20日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。