40 ページ40
月曜日。
いつものようにスーツを着て、会社に向かう。
白井さんと挨拶できるかな、と思ったけど残念ながら会えず。
土曜日が余りにも楽しくて、仕事をする気分になんか正直なれてなかったから、白井さんにいってらっしゃい、って言ってもらいたかったけど。
…ああ、やっぱり私は重症だ。
白井さんと知り合う前は全然平気だったのに。
こんなにも自分の中で白井さんの存在が大きくなっているんのだと改めて実感する。
.
仕事からの帰り道、最寄駅の駅ビル内をぶらぶら歩いていると、至るお店に“Valentine Day”という文字が見えて。
バレンタイン…同僚に義理チョコあげるぐらいしかしてないなぁ。
でも今年は、チョコ、しかも本命のをあげたい人がいる。
…ただのお隣さんに手作りチョコなんて貰っても重いよね。
そもそも、チョコ自体貰うのも重いのかも。
…とりあえず、チョコは買っておこう。
そう思って、たまたま目についた美味しそうなトリュフを買うことに。
白井さんにあげるかどうかは、14日に決めればいい。
…告白も、そのとき、するかどうか決めよう。
.
私にはあまり似つかわしくない、可愛くラッピングされたチョコが入った紙袋を抱えながらマンションのエレベーターに乗り込む。
４階のボタンを押し、扉を閉めようとすると、見覚えのない女の人が乗り込んできて。
「…何階で降ります？」
階数のボタンを押さない女性にそう声をかけると
「あっ、４階なので大丈夫です」
ありがとうございますと小さくお辞儀をしてきた。
丁寧な方だなぁ、なんてぼんやり思っているとあっという間に４階に着く。
女性が降りるまで開閉ボタンを押し、自分も降りると
「えっ…」
信じられない光景が。
女性は白井さんの部屋の前に立ったかと思ったら、鍵を開けて入っていたのだ。
…彼女さん、なのかな。
前に相手はいない、って言ってたけど。
買ったばかりのチョコがひたすら虚しくて。
自分の部屋に入ると戸棚にチョコを仕舞った。
ーーーーーーーーーーーーー
どちらかというとホワイトデーの時期にバレンタインですみません。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lala(プロフ) - [ゆー]さん» はじめまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです＼(^o^)／これからも楽しみにしていただけるようなお話をお届けできるように頑張ります。ありがとうございます！ (2017年6月17日 11時) (
レス) id: 6e6d723bbc (このIDを非表示/違反報告)
[ゆー] - はじめまして！まーくん大好きなのでいつもキュンキュンしながら読ませていただいてます！どんな展開になるのかたのしみです♪これからもゆっくりマイペースに更新してくださいね！楽しみにしてます！ (2017年6月6日 21時) (レス) id: 1d5e58c086 (このIDを非表示/違反報告)
lala(プロフ) - なっちさん» ありがとうございます！白井さんが好きで好きでこのお話を作ったので、そう言っていただけて嬉しいです(/_;)不定期更新にはなってしまいますが、頑張ります。ありがとうございます！ (2017年6月4日 10時) (レス) id: 6e6d723bbc (このIDを非表示/違反報告)
なっち - 白井さんが好きで、こういった小説、すごく嬉しいです！これからも、楽しみにしてますっ♪応援してます☆ (2017年5月27日 17時) (レス) id: 60be99a415 (このIDを非表示/違反報告)
lala(プロフ) - あんこさん» きゅんきゅんしていただけて嬉しいです！白井さん好きな方にそう言っていただき嬉しいです(;_;)まだまだお話は続きますのでよろしくお願いします！ (2017年5月9日 0時) (レス) id: 580dc5912b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：lala | 作成日時：2016年9月20日 21時
