第三十二話 ｂｙナナ ページ34
「なんでチュロスなんか買うんだよ！」
「うるさいわね！食べたいのっ！」
「意味わかんねー！！」
「なぁキヨ、袖山さん食べたいって言ってるんだし、好きにさせてあげなよ」
えおえお先生(江丘先生かえおえおか、どう呼ぶか悩んだので混ぜた)がそうとりなそうとすると、キヨはキッとめをむいて叫んだ。
「お前は関係ない！！ってゆーかなんでえおえおとAが知り合いなんだよ！」
「さっきも言ったじゃない。学校の先生なの」
「お前東京住じゃなかったのかよ？」
「転勤になったんだよ」
どうしてこんなに機嫌が悪いのかしら？
鴉にあった猫みたい･･･あ、キヨもそういえば鴉嫌いだったわね。
ツンっとそっぽを向いたキヨの横顔を見て、私はふと考えた。
もしかして･･･
ヤキモチ焼いてくれてるのかしら？
えおえお先生がチュロスを買いに行ったタイミングを見計らって、そっとキヨのシャツの裾を引っ張ると、しぶしぶと言った感じでこっちを向く。
「ねぇ。･･･もしかしてヤキモチ焼いてるの？」
「ばっ･･･ばっかじゃねーの！？んなわけないだろ！？」
「そう、そんなことないならいいわ。･･･私はちょっとやだけど」
「え･･･？」
「おまたせ」
そう言って戻ってくるえおえお先生。
じゃあ行きましょ、といいつつキヨを振り返ると、急にキヨに抱きしめられた。
「悪いなえおえお！今俺達デート中だから野暮なことすんな！てなわけでまた今度な！」
そう言ったかと思うと、不意に抱き上げられる。
これは俗にいう･･･っ
「ちょっとキヨ！？」
「行くぞ！」
そう言って走り出すと、キヨは映画館の係員さんにチケットを渡してシアターに滑り込んだ。
「お、降ろしなさいよっ！」
「いいじゃねーか、二回目なんだし。」
「二、二回目っ！？」
全く身に覚えのない発言に、目を白黒させていると、キヨは薄暗いライトの中でにっこり笑って言った。
「やっぱ俺も、二人きりがいーや」
「･･･うるさいわね。さっきまでうだうだ言ってたくせに」
「彼女が二人がいいっつってんのに行動おこせないほどヘタレじゃねーよ」
「･･･そうね。チュロス買い損ねたけど」
いらねーんだよそんなもん、みたいな発言が返ってくるだろうと思いながらそう言うと、意外にもキヨはニッと笑ってこう言った。
「後で買ってやるよ」
･･･やっぱり、キヨはかっこいい。
私はそう再確認して、席に着いた。
――――――――
今回長い･･･
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くーろん - part2の方にコメントすれば良かったものの…すみません！（長文失礼しました (2015年11月30日 18時) (
レス) id: 5752c9b5a5 (このIDを非表示/違反報告)
くーろん - 以前、「とある男子高校生の日常」でコメントさせていただきました。お久しぶりです、くーろんです。覚えていらっしゃいますか？ナナさんとのことで…お名前呼ばせていただきます!(^^)!楽しい内容の小説、お二人さんで頑張ってください！またお目にかかれて光栄です！ (2015年11月29日 20時) (レス) id: 5752c9b5a5 (このIDを非表示/違反報告)
ナナシのコンペイトウ(プロフ) - ☆ミカンさん» ナナです！コメント、ありがとうございます！これからも二人で頑張っていきますので、よろしくお願いします！ (2015年4月19日 6時) (レス) id: 9c31349a76 (このIDを非表示/違反報告)
☆ミカン(プロフ) - こんにちわです！ この小説面白くて面白くて読むのが楽しみです(ノ)･ω･(ヽ)こらからも、応援してます！頑張ってください！ (2015年4月18日 5時) (レス) id: f2c1209be0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナシのコンペイトウ＆夢乃ココロ x他1人 | 作成日時：2015年4月3日 17時
