She’s Berry：2nd

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*yoohei side





彼女を待つ間、一応休日なんだけど
無理矢理オフを貰った手前、
何もしないわけにはいかないよな。




そう思ってYスタの椅子に腰掛けてはいる。




だけど仕事は全然手に付かないし、
良さげなアレンジなんて
なにひとつ浮かんでこない。




モニターをぼーっと眺めているだけで
頭の中に浮かぶのは、考えるのは、
彼女のことばかりだった。




・・・ちゃんと来てくれんのかな？




待ってるからって伝えたけど、
行きませんからって返されちゃったもんなぁ、、、




今更ながら不安になる。




来てくれるかどうかも分からない相手を
待ち続けるのはなかなか辛い。




「もうこんな時間か・・・」




時計を見れば夜も深い時間になっていた。




まあ、ミュージシャンをしてる俺からしたら
まだまだ序の口だけど、


彼女からしてみれば遅い時間になるわけで・・・
やっぱり来てくれないのかな？




直接会いに行ったのに、
それだけじゃ俺の本気は伝わらなかった？




そう思ったら無性に連絡したくなって
スマホを手に取ったけど、


待ってるって言ったのに
ここで連絡したら催促してるみたいじゃない？と
スマホを元に戻した。




でも、あまりにも時間が遅いしって
またスマホを手に取って、


それが “行きませんから” って言った
彼女の意思表示なのかなって、またスマホを戻す。




あー！もう！
どうしたらいいんだよ！




あまりの堂々巡りに
座ってる椅子をぐるぐると回転させてみたけれど
そんなことで解決するわけもなくて。




このまま連絡もなく、来ることもなくだったら、
俺、朝まで悩み抜かなくちゃいけないの？


そんなの耐え切れなくて、
連絡入れちゃいそうな気がする・・・。




それなら早めに連絡入れた方が・・・。
いや、でも、あんまり追い詰めるような真似するのも
良くない気がするし・・・。




って、結局振り出しかよ！




ぐるぐる回って、
答えは出なくて。




悩み抜いた結果、
これ以上こっちから連絡する時間が遅くなると迷惑になるかも、と
言い訳がましい理由をつけて


とりあえず一度だけ
メッセージを送ってみることにした。





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