She’s Berry：2nd

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*yoohei side





俺のせいで皆んなの仕事が進まないのに、
今のこの状況でこんなことを言い出すのは
すごく心苦しいと思った。


だけどこのままじゃ、
ずっと何も変わらない。


現状を打開するには
もうこの方法しかないと思った。




「にーやん、明日オフちょうだい」

「え？明日！？洋平、今の状況分かってる？
レコーディング何度も飛ばしてんのに、
オフ欲しいとか言える立場か？」

「分かってる。でも今後スムーズに仕事するためにも
今、必要なんだ」

「・・・」

「それで解決してくるから」

「・・・分かったよ」




マネージャーが俺の決意を受け取ったかどうかは分からないけど、
大きなため息と共に
仕方ないな、となんとか許可をもらった。




ねえ、Aちゃん。


このまま会わないまま、連絡も取らないまま、
音信不通にするつもり？
それとも自然消滅を狙ってるの？


あ、始まってもいないのなら
自然消滅とは言わないか。苦笑




だけど、一度は俺のものになってくれたと思えた。
やっと彼女を手に入れられたと思えたんだ。




それなのに、
そう簡単にダメにされてたまるかよ！




会えないなら、
連絡が取れないのなら、
無理矢理にでも会えばいい。




すぐに会えると思ってたんだ。




体を重ねたあの日、
翌日のライブを見に来てもらって


昨日の今日になっちゃうけど、
また泊まってくれたっていいなんて思っていた。




彼女の職場と同じ建物にある貸しスタジオも使っていたし、
すぐ会えると思っていたから
まさかこんなことになるなんて思いもしなかった。




楽しい日々が始まると思っていた。




夢みたいだと思ったあの日が
本当に夢になるだなんて思いもしなかった。





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