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*yoohei side
そうだよ。今までだってそうだった。
学生時代から組んでたバンドだってそう。
メンバーの入れ替わりだって何度かあったし、
離れたいならそれでいいよって、
今までだってそういうスタンスでやってきた。
だからAちゃんがそのつもりなら、
それで納得するしかないんだ。
俺が一番大事なのは仕事だし、
それにプライベートと仕事の切り替えは
上手い方だと自負している。
今は一番重要なミッション、
曲作りに集中しよう。
そう思おうとした。
だけど曲作りはまったく上手くいかなくて、
思うように進まなくて
好きな子とは絶対付き合いたいのに、
俺の勘違いだったのか
付き合えてもいないみたいだし、
躰を重ねたという事実だけが残って、
まだ始まってもいないみたいだし。
急に連絡が取れなくなった理由ばかりを考えてしまう。
初めてがソファじゃダメだった？とか
あの場の雰囲気に流されてシちゃったの？とか
最悪、実はシたくなかった・・・とか。
それだったら連絡がつかなくなっても
仕方ないかもしれないけど
でも、俺の腕の中にいたAちゃんを思い出せば
そんな風には思えなくて。
なんであの時、
彼女の気持ちをきちんと聞かなかったんだろう。
なんであの時・・・、
ああ、そうだ。
既成事実があればきっと付き合える
なんて思ったんだった。
なし崩し的にしてしまう前に
お互いの気持ちを確認すれば良かった。
でも、こんないい歳して・・・
俺、もうアラフォーだよ？
学生の恋愛じゃあるまいし、
“好きです” だとか
“付き合ってください” なんて言いにくい。
あの夜、ゆるりと纏めたサイドの髪を解いて、
すべての髪を下ろした彼女はまた一段と幼くなって。
さらさらと流れる髪をなんども梳いた。
俺とはまったく違う髪質。
しっかりとハリがあって、
指の隙間をするっと流れていく感じが気持ち良くて。
俺に抱かれてる彼女が
可愛くて、
愛しくて、
なんどもキスして、
なんども抱き締めて、
ひとつになれたあの夜が
今は驚くほどに遠い。
俺の部屋のシューズクロークには、
あの日彼女が置き忘れたままの赤い傘が
未だに残されている。
*
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叢雲(プロフ) - かのんさん» 返信が届いていなかったようなので先程再チャレンジしてみました！ (2021年5月31日 20時) (
レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - そうだったんですか？こちらも受信履歴にはないですね。まだ続きがある楽しみを幸せに待ってます！ (2021年5月31日 0時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» 私もメッセージを返信させていただいたんですが送信箱に履歴が無くて...、返信は届いてますでしょうか？After話はもう少し続く予定ですのでそちらもお楽しみいただければ幸いです(^-^) (2021年5月30日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メッセージ送信するも、その後なぜかエラーで開けず。2人のその後も気になってたので&の方で読めて嬉しかったです！必ず読ませていただきます！ (2021年5月30日 1時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» メッセージ送ってくださってありがとうございました(^-^)私も元のふたりに戻せて良かったなーと思っております。またお話を更新した際は読んでいただけると嬉しいです。 (2021年5月29日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：叢雲
| 作成日時：2021年2月19日 23時
