She’s Berry：2nd

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*yoohei side





ライブが終わった後、
速攻でシャワーを浴びて身支度を整えた。




「え！今日は洋平、早くない？」




シャワー室を出て、すれ違ったメンバーには
そんなことを言われたけど。




だってAちゃんから連絡くるはずだし、
なんなら楽屋に来てもらって、一緒に帰ることにして
そしたらまた今夜も一緒に過ごせるかもしんないじゃん！




そう思ったら、
そりゃもう身支度くらい一瞬で整えますって！笑




そんな風に心を舞い上がらせていた俺とは裏腹に
彼女からの連絡はなかなか来なかった。


待ちきれなくなって、痺れを切らして、
ついに俺からメッセージを入れた。




『ごめんなさい。もう帰っちゃいました』




彼女がライブを見に来てくれた日、
つれない返事に肩透かしを食らったあの日から
なぜか彼女と連絡が取れなくなった。




え？あれ？
なんでだろう？


まさか俺、
なにかやらかしてないよね？




あの日のライブはAちゃんが見に来てくれるから
いつもは3割増しくらいで気合いを入れるところを
10割増しくらいかっこいい俺を見てもらうつもりで
いつも以上にチカラを入れた。




実際、その日のライブの評判をエゴサすれば
見に来てくれたファンの誰もが
いつも以上にかっこよかったって言ってくれてるし


自分でライブ映像を確認してみても
なかなか良い感じだと思えるんだけど・・・。




だからライブでなにかやらかしたってことは
ないと思う。




そうなると、Aちゃん自身が
普段は全然連絡とか寄越さないタイプなのかな？
まあ確かに積極的なイメージではないけど・・・。




それにしたって、
あの日から何度かメッセージを送ってるのに
既読が付かないのはおかしいよね？


付き合い始めたばっかだよ？
もうちょっとこうさ、今、なにしてるのかな？とか
相手のこといつも考えちゃったりとかする時期じゃない？




もう一回、メッセージ送ってみようかな？
そう思ってスマホを手に取る。




いや、待てよ？
Aちゃんが連絡がマメなタイプじゃないなら
あんまり頻繁に連絡したら鬱陶しがられるかも・・・。




うん。付き合い始めだし、
ここは少し慎重に行こう。


そう思って、もう少しだけ
様子を見てみることにした。





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