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ブブッとスマホが震える音がして、
画面が ぱっと明るくなった。




『おはよう。ちゃんと家まで帰れた?』




画面に表示された最初の一文。
あ、洋平さんからの通知だ・・・。




メッセージを開けばその続きには
昨日約束したライブにおいでねと綴られていた。




そうだ、ライブに誘われてたんだった。


昨日行くとは約束したけど、
どうしようかな・・・。




その日、ライブを見に行くべきなのかどうか、
私は迷い始めていた。







.
.
.







「Aちゃんとこんなふうになれるなんて夢みたい。
嬉しいよ」




私にはその言葉が夢のようで、
洋平さんの腕の中にいることが夢みたいだと思った。




洋平さんに何度も気持ちよくさせられて、
疲れてしまったのか その後の記憶はあんまりなくて、
ふと目を覚ますと眠る洋平さんの腕の中にいた。




目を閉じた洋平さんのまつげは長くて色濃くて、
こんな洋平さんをこんな近くで見る事が出来るなんて贅沢だなぁって思いながら、
ぐっすりと眠っている洋平さんの髪にそっと触れた。




柔らかくてふわっとした
私とは全然違う髪質。




しっかりとした濃いまつげも、
スッと通った鼻筋も、
キレイに整った口唇も、


ひとつひとつが愛しくて
すべてが幸せだって感じていた。




少しだけ寒さを感じて見てみれば、
剥き出しのままの体に
ブランケットが一枚掛けられているだけだった。




空調がちゃんと効いているとはいえ、
冬という季節に裸のままではさすがに寒い。




体を起こして、洋平さんの腕からそっと抜け出すと
散らかされている下着を身に着けた。


乾燥機の服も もうきっと乾いているはずだけど、
着替えだと言って渡された
洋平さんの部屋着をもう一度着る。




「ふふ、大きい」




背の高い洋平さんの部屋着は
体の小さい私には大きくて、


これは彼スウェットだけど、
そのうち彼シャツとかするようになるのかな?




「ひゃーっ、」




自分でそんな想像をしておきながら、
喜びと照れくささから小さな叫び声が出た。





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叢雲(プロフ) - かのんさん» 返信が届いていなかったようなので先程再チャレンジしてみました! (2021年5月31日 20時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - そうだったんですか?こちらも受信履歴にはないですね。まだ続きがある楽しみを幸せに待ってます! (2021年5月31日 0時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» 私もメッセージを返信させていただいたんですが送信箱に履歴が無くて...、返信は届いてますでしょうか?After話はもう少し続く予定ですのでそちらもお楽しみいただければ幸いです(^-^) (2021年5月30日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - メッセージ送信するも、その後なぜかエラーで開けず。2人のその後も気になってたので&の方で読めて嬉しかったです!必ず読ませていただきます! (2021年5月30日 1時) (レス) id: 81bb9ddb3c (このIDを非表示/違反報告)
叢雲(プロフ) - かのんさん» メッセージ送ってくださってありがとうございました(^-^)私も元のふたりに戻せて良かったなーと思っております。またお話を更新した際は読んでいただけると嬉しいです。 (2021年5月29日 23時) (レス) id: 1b9e74f105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:叢雲 | 作成日時:2021年2月19日 23時

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