She’s Berry：2nd

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*yoohei side





ああ、そう言えば、シてる最中にライブに誘ったら
流石にびっくりされちゃったな。




なんでか分かんないけど
ちょうどあのタイミングで思い出して、
でも、どうしても言っておきたかったんだよね。




ファッション誌の撮影があった時、
Aちゃんを誘い損ねた事を覚えてたから


このタイミングでどうなの？って俺も思ったけど、
また忘れちゃったら嫌だし、
ここはしっかり伝えておかなくちゃと思って話を切り出した。




「俺ね、ライブしてる時はけっこう自信あるんだよ？
一番かっこいいはずの俺をAちゃんに見てほしい」




寝ている彼女にそんなことを語り掛ける。




この腕の中に彼女が居て、
Aちゃんと繋がれた。




紛れもない事実に、


お堅いあの子も
悔しがってたあの子も
恥ずかしげにしてたあの子も


ああ、全部俺のもんだって
彼女を見つめた。




Aちゃんも俺と同じ気持ちでいてくれたなんて、
本当に奇跡みたいだ。




一応 “いいの？” って確認はしたけど、
Aちゃんが嫌がらないのをいいことに気を良くして
関係を進めてしまったから


同じように思っててくれて良かった・・・って、
安心を覚えたら、急に目蓋が重くなる。




眠気も手伝ってか、
だんだんと穏やかな気分になってきて


子守唄でも流れているかのような
柔らかくて暖かな空気が
この部屋中を包み込んでいるように思えた。




不思議だね。


好きな子が隣にいてくれるだけで、
そんな風に感じちゃうなんて。




閉じた目蓋の裏には、
今日たくさんの表情をみせてくれた
彼女の顔が浮かぶ。




ああ、きっと俺は、
Aちゃんの熟れた果実のように甘いその微笑みに
ハマっていくんだろうな・・・。




堕ちていく記憶の中で、
俺の脳裏にはそんな予感がよぎっていた。





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