She’s Berry：2nd

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突然の出来事に思考が追い付かずに体が固まる。




川上さんの口唇と
私の口唇が触れていた。




キスされて驚いたけど、
不思議と嫌な感じはしなくて


髪を触られた時と似たような感覚が
私の体中を包んでいく・・・。




なんで？
全然 嫌じゃない。




胸のあたりがほわっと温かくなって、
幸せな気分になって、


キスされてるって思ったら、嫌に思うどころか
むしろ胸にきゅうっと切ない痛みを感じた。




触れられる指先にも甘い期待が掛かって、
そのまま、されるがままの私に


ほんの少しだけ離れた口唇から
「いいの？」って声が聞こえてきた。




いいの？って・・・、




むしろもっとして欲しいくらいなんて
頭の中では思っていて


ほわっとした頭のまま、何も答えられずにいたら
また口唇が重なって


そのままゆっくりと抱き寄せられた。




その腕の中で、


ああ、私、川上さんのこと好きだったんだ。


って、思った。




鼻に、
おでこに、
目蓋に、
頬に、


顎先に、
首筋に、
耳に、




色んなところに何度もキスされて
口唇に挟まれて、甘噛みされて。




「Aちゃん、ほんとにいいの？」




ふんわりと、だけど私の体を包み込む腕には
しっかりと力が入っている。




「これ以上は俺、我慢できなくなる」




耳元で囁かれた言葉が熱くて、
なんども優しく触れてくれる口唇。


・・・やめてほしくないって思いながら
川上さんを見つめた。




お互い見つめ合った後、視線が絡むと
またすぐに口唇が重なった。




時折吐き出される息は嘘みたいに熱くて、




「、、んっ、はあっ、、」




さっきまでの優しく触れるだけのキスとは
全然違うキス・・・。




私を求めるように深くなるくちづけに息が切れる。





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