第5話ー24 ページ50
根元が撃った弾がシャッターにあたる。それを合図に、ジロちゃんと私は足元にあった麻袋を投げつけた。
「凛花!!」
凛花さんを連れて暗い倉庫の中を逃げ回った。
時々、根元の銃声が鳴り響く。
「時間の無駄だ!!逃げられないぞ!!!」
「いたぞ!!」
白木も拳銃でこちらに発砲してくる。居場所がバレた私達は急いでその場所から移動した。
「ううっ…!!」
突然、凛花さんがお腹をさすりながらその場に蹲ってしまった。
「凛花!…大丈夫か?」
ジロちゃんがあと少しと凛花を支えて先を行き、私が後ろを警戒しつつ進む。ジロちゃん達の足が止まって、振り返るとそこは行き止まりだった。
「うそでしょ…!?」
しかも、根元と白木たちに追いつかれた。
ジロちゃんと私は凛花の前で両手を大きく広げる。
「なあ…もう諦めろ。なっ?」
根元に指示をされた白木が、ジロちゃんに近づいていく。
「…どけ。」
ジロちゃんは、白木の隙をついて銃を持っている方の手首をつかんで払った。
その瞬間、根元が次郎ちゃんに向かって発砲した。
「ううっ!!!」
「ジロちゃん!!」
弾はジロちゃんの肩に当たって、ジロちゃんが床へ倒れ込み肩を抑えたまま呻く。
すかさず凛花さんの前に立ちはだかる私に向かって、根元が照準を定めた。
白木を視野の端に入れつつ、しっかりと銃口を見定め、引き金にかかる指の動きを観察する。
そして…
相手が撃ったタイミングで横にズレた。後ろの壁に当たる音がする。それと同時に前へと飛び出し、根元の拳銃を掴む。
「この、離せ!」
奪い合っている途中、弾みで銃弾が飛び出た。
「ぐ…」
弾は私の脇腹を掠め、思わず膝をついた。
「ハハハハハっ!」
根元の悪役のような笑い声がこだまする。白木が凛花さんに近づいた。
「失礼しますよ。凛花さん。」
白木は、凛花のバッグを力づくで奪った。
「あ〜もう!!欲かくからこういうことになるんだよっ!」
根元が再び拳銃を構え、凛花さんに銃口を向ける。
「欲をかいているのはあなたのほうですよ…」
ジロちゃんと2人で凛花さんの前に立ちはだかる。
思わず頬が緩む。
「何笑ってんだ!生意気な口聞きやがって!あ〜っ、やっと終わった。」
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続編移行します。
第5話長いなって書いてて思いました。
メモ帳見返したら…
第5話だけで20000字超えてた。(゜_゜)
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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時