検索窓
今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:100,001 hit

第5話ー24 ページ50

根元が撃った弾がシャッターにあたる。それを合図に、ジロちゃんと私は足元にあった麻袋を投げつけた。

「凛花!!」

凛花さんを連れて暗い倉庫の中を逃げ回った。
時々、根元の銃声が鳴り響く。

「時間の無駄だ!!逃げられないぞ!!!」

「いたぞ!!」

白木も拳銃でこちらに発砲してくる。居場所がバレた私達は急いでその場所から移動した。


「ううっ…!!」

突然、凛花さんがお腹をさすりながらその場に蹲ってしまった。

「凛花!…大丈夫か?」

ジロちゃんがあと少しと凛花を支えて先を行き、私が後ろを警戒しつつ進む。ジロちゃん達の足が止まって、振り返るとそこは行き止まりだった。

「うそでしょ…!?」

しかも、根元と白木たちに追いつかれた。

ジロちゃんと私は凛花の前で両手を大きく広げる。

「なあ…もう諦めろ。なっ?」

根元に指示をされた白木が、ジロちゃんに近づいていく。

「…どけ。」

ジロちゃんは、白木の隙をついて銃を持っている方の手首をつかんで払った。

その瞬間、根元が次郎ちゃんに向かって発砲した。

「ううっ!!!」

「ジロちゃん!!」

弾はジロちゃんの肩に当たって、ジロちゃんが床へ倒れ込み肩を抑えたまま呻く。

すかさず凛花さんの前に立ちはだかる私に向かって、根元が照準を定めた。

白木を視野の端に入れつつ、しっかりと銃口を見定め、引き金にかかる指の動きを観察する。

そして…


相手が撃ったタイミングで横にズレた。後ろの壁に当たる音がする。それと同時に前へと飛び出し、根元の拳銃を掴む。

「この、離せ!」

奪い合っている途中、弾みで銃弾が飛び出た。

「ぐ…」

弾は私の脇腹を掠め、思わず膝をついた。

「ハハハハハっ!」

根元の悪役のような笑い声がこだまする。白木が凛花さんに近づいた。

「失礼しますよ。凛花さん。」

白木は、凛花のバッグを力づくで奪った。

「あ〜もう!!欲かくからこういうことになるんだよっ!」

根元が再び拳銃を構え、凛花さんに銃口を向ける。

「欲をかいているのはあなたのほうですよ…」

ジロちゃんと2人で凛花さんの前に立ちはだかる。
思わず頬が緩む。

「何笑ってんだ!生意気な口聞きやがって!あ〜っ、やっと終わった。」

ーーーーーー
続編移行します。

第5話長いなって書いてて思いました。
メモ帳見返したら…


第5話だけで20000字超えてた。(゜_゜)

この小説の続きへ→←第5話ー23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。