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第3話ー11 ページ5

バシャバシャと水しぶきをあげながら、殴りかかり、蹴り飛ばし、ナイフをかわす。

私が柴本のキックを避けると共に足を掴むと、ジロちゃんが後ろから思いっきり殴りつける。

たたらを踏んだ柴本に、すかさず、カイくんがドロップキックをお見舞いする。

『よいしょ!』

手をひねってナイフを手元からはじきだし、カイくんが手のひらで喉元を突く。

「うりゃあーー!」

最後にジロちゃんが見事に相手を投げ上げた。


ようやく倒れた男を見てカイくんが持っていた手錠で近くの鉄柱に繋ぐ。

「はっ…」

「すげぇ…」

『なんか、2人とも強くなったね。』

そう言うと、2人は目をキラキラさせて、お互いを見合って力強く頷いていた。

「…俺ら、特訓したからな!」

「めっちゃ食ったし!」

『かっこいいねぇ。…じゃ、いく?』

「ああ…いこう…」

「黙秘権でも使うんだなっ!」

柴本にそう言い放ったジロちゃんは気が抜けたのか、ズルンと足を滑らせた。カイくんがジロちゃんを引っ張りあげて、階段を登っていく。

満身創痍の体を3人で支え合いながら、亜美さん達のいるコンテナを目指した。


『ここにいるはず。』

「開けてみよう…。」

「うりゃー!」

力一杯、カイくんとジロちゃんが開けてみれば、
ちゃんと全員揃って中にいた。

一瞬、怯えた顔につきをしたものの、すぐに安心した顔を見せる。

『大丈夫だった?』

「こっちは無事ですよ!それより、Aさんの方が酷い怪我!」

『いや、怪我は問題ないよ。そっちより、また約束破るようなことにならなくて良かった〜』

そう声をかければ、

「信じてましたから。仲間を信じたAさんのこと、信じてみたくなったんです。もう一度、人を信じてもいいかなって」

亜美さんはそう言って、中にいる女の子達の方を向く。女の子達は力強く頷いた。


「…教官に電話しよう。」

『退学かな?』

「だね〜」

「仕方ないだろ」

「だな…。」

全員の救助が出来たことを教官に知らせると共に、通報もする。

片野坂教官が何とかしてくれる事を願うが、もし本当に退学になった時のために、自身の目的を果たす方法を考えていた。

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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時

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