第5話ー14 ページ40
「お前らぁ!何してくれてんだコラァ!」
丸橋刑事がジロちゃんの襟元をつかんで車に押し付ける。
ジロちゃんは丸橋刑事に怒鳴られても、全く抵抗する気力を見せず、瞳は虚ろなままだった。
「先輩。」
根元刑事が止めようとするけど、丸橋刑事に振り払われてしまった。
「うるせえ!!だから言ったろうが!!!!こんなド素人絶対ドジ踏むってよ!!!取引は明日だぞ!?」
「…ですが、望月凛花の現在の住居がわかりました!」
「お前らあああ!何してくれてんだコラあああっっ!!!」
丸橋刑事が次郎ちゃんの襟元をつかんでジロちゃんの体を車に押し付ける。
ジロちゃんは丸橋刑事に怒鳴られても、全く抵抗する気力を見せず、瞳に光はない。
「先輩っ!!」
根元刑事が止めようとするけど、丸橋刑事に振り払われてしまった。
「うるせえ!!だから言ったろうが!!!!こんなド素人絶対ドジ踏むってよ!!!取引は明日だぞ!?」
「…ですが、望月凛花の現在の住居がわかりました!」
「…ちゃんと教育しとけ…!」
根本刑事に宥められた丸橋刑事の手が、ジロちゃんから離れた。八つ当たりのように言われた及川助教がため息をつく。
「おい、どけぇ!」
ジロちゃんは無表情のまま、車の前から避けた。丸橋刑事と根元刑事を乗せた車が走り去っていって、私たち4人だけが取り残される。
私たちは及川助教のほうを向いて処遇を待った。
「…自分たちは、退学でしょうか?」
「…と言いたいところだが、お前らは何もしなかった。ま、何も出来なかったと表現すべきか。…1から訓練し直せ!!!」
私とカイくんは背筋を伸ばし、助教の後ろ姿に敬礼をした。
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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時