第5話ー2 ページ28
朝日が顔を覗かせる時刻、私たちは、警察署内の取調室のパイプ椅子に座っていた。
「もう朝だよ…いつまで待たせんだよ〜。」
ジロちゃんがあくびを文句を言って、パイプ椅子にもたれ掛かる。カイくんも、文句こそ言わないが、唇をとんがらせて帽子をなでていて、私は半分寝こけていた。
身元の紹介をしていた刑事さんがドアを開けてここに入って来るのに気がついて、私たちは慌てて立ち上がる。
「いっ…いかがでしたか?」
「どうでしたか?」
『大丈夫だったでしょう?』
カイくんが上擦った声に、ジロちゃんと私は気の抜けた声が続く。
「警察学校258期。本間快、一ノ瀬次郎にAA。身元の確認は取れた。」
「よかったあ…。」
『はぁ、やっと帰れるかな。助教からは怒られるだろうけど…。』
「それは、覚悟しないとな…というわけで、お先に失礼します。おやすみなさい。」
3人で頭を下げて、取調室から出ようとした時だった。
「ちょっと待て、コラァァァ!!」
刑事ドラマのように机を叩いて大きな音を立てながら刑事さんが声を荒げた。
「話、終わってねぇぞ。」
「君らはどうしてあのクラブにいた?」
私たちは、顔を見合わせた。
「えぇっとぉ…。」
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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時