検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:99,993 hit

第5話ー2 ページ28

朝日が顔を覗かせる時刻、私たちは、警察署内の取調室のパイプ椅子に座っていた。


「もう朝だよ…いつまで待たせんだよ〜。」

ジロちゃんがあくびを文句を言って、パイプ椅子にもたれ掛かる。カイくんも、文句こそ言わないが、唇をとんがらせて帽子をなでていて、私は半分寝こけていた。


身元の紹介をしていた刑事さんがドアを開けてここに入って来るのに気がついて、私たちは慌てて立ち上がる。

「いっ…いかがでしたか?」

「どうでしたか?」

『大丈夫だったでしょう?』

カイくんが上擦った声に、ジロちゃんと私は気の抜けた声が続く。

「警察学校258期。本間快、一ノ瀬次郎にAA。身元の確認は取れた。」

「よかったあ…。」

『はぁ、やっと帰れるかな。助教からは怒られるだろうけど…。』

「それは、覚悟しないとな…というわけで、お先に失礼します。おやすみなさい。」

3人で頭を下げて、取調室から出ようとした時だった。

「ちょっと待て、コラァァァ!!」

刑事ドラマのように机を叩いて大きな音を立てながら刑事さんが声を荒げた。

「話、終わってねぇぞ。」

「君らはどうしてあのクラブにいた?」

私たちは、顔を見合わせた。

「えぇっとぉ…。」

第5話ー3→←第5話ー1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。