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第4話ー6 ページ16

次の日の朝。ご飯を持って席につくと、そこにさやかはいなかった。

「え、野原が帰ってこない?」

さやかのルームメイトの冬美が心配そうに頷いた。この話をBGMにしてはいけないと思って、口に詰め込む量を減らした。

「無断外泊ってこと?」

「はい…。朝になったら、連絡が来てると思っていたのですが…なにもありませんでした…。」

「うわ、それ強制退学だ…。」

黒岩くんの言葉に皆、黙ってしまう。


「あ、野原、俺たちのグループチャットからいなくなってる。」

そう言われて自分の携帯で確かめてみれば、

“野原さやか がグループチャットを退出しました”

と確かに表示されていた。

「え…。」

『ほんとだ。』

「私たち捨てられちゃったの?…なんかショック…。」

その時、

「大変だっ、大変だ!!!」

田畑が携帯を持ったまま必死の形相で走ってきた。

「もう〜、田畑、お前も落ち着いてメシ食え!」

「いや、食いたいけど食えないよ!これ見て!野原さんのアカウント、いま確認したんだよ〜!」

田畑くんの見せてくれた携帯にはさやかの呟きが表示されていた。


"私は警察に向いてなかった。"
"退学したい。"
"死にたい。"

「…えっ、これヤバくない?」

その内容に、私は思わず下唇を噛んだ。

「さやかちゃんずっと悩んでたもんね」

「そりゃそうだろ、あいつ足引っ張ってばっかだったし、俺たちどんだけ連帯責任とらされた?」

「そういう言い方よくないぞ」



冷静にジロちゃんが咎める。

「ね。カイくん!」

「……うん…」

『カイくん、どした?』

ジロちゃんの呼びかけにも応じないカイくんは上の空だった。カイくんはフラフラと部屋に戻ってしまう。

『どうしたの、あれ。』

「さぁ…わかんない。」

『ジロちゃんさぁ、さやかのこと一緒に探しに行かない?』

「おう、いいよ!ボランティアの後、カイくんと一緒に探そう。」

『そう…なるのか』

「…あれっ!違う…?」

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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時

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