第4話ー3 ページ13
今日も今日とて、教室で片野坂教官の授業を受ける。
昨日の一件で寝不足気味になってしまった。
『頭痛いわ…。』
「本来なら警察学校では、“執念の捜査”というものを教官に叩き込まれる。
これも確かに間違ってはいないが、やみくもに捜査しても限界はある。俺は警察官たるもの、己の限界を知ることも重要だと教えたい。
お前らも今までのことを考えてみろ、限界を迎えてから初めて、自分には出来ることと出来ないことがあると気づいたんじゃないのか。
だったら自分に出来ることをやればいい。それに例え限界がきても、我々には組織がある。チームや仲間がいる。」
その教官の言葉に、隣を見ると、その奥のジロちゃんと目があった。ジロちゃんはGoodサインを送ってきたものの、すぐに首を傾げた。
「自分が今できることに集中することだ。わかったな?」
『はい!』
もちろん、外での訓練だってある。教官の声に続く形で皆で声を揃えて数を数えていく。
「さんじゅいちっ!」
『さんじゅういち!』
「さんじゅうにっ!」
『さんじゅうに!!』
「さんじゅさんっ!」
『さんじゅさんっ!!』
「跳躍やめ!!さっさと立て!」
その声に、急いで立ち上がり不動の姿勢を取った。
「野原。お前だけまた遅れてる。」
「…すいません!」
助教の言葉に勢いよく頭を下げて謝るさやか。
「連帯責任で全員1からやり直しっ!!」
『はい!』
「なんだよ…」
黒岩がさやかを非難するような目で見つめる。
『…しゃーないな!』
私は、気合を入れ直すと、再び同じ動きを繰り返した。
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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時