第4話ー2 ページ12
消灯の時間になって、部屋に帰ろうとすると、さやかから呼び止められた。
「本間くんのこと、好きなの?」
『うん?いや、世界の終わりで危機的な状況の話だよ?』
「それでも!カイくんを選ぶの?」
『あ〜、もしかして…さやか、カイくんのこと好きなんだ?』
「そ、そんなんじゃない…私じゃ勝てないし…って無し!今の忘れて!おやすみ!」
そのまま走り去って行こうとしたので、手首を掴んで止めた。
『自分の想いに素直にならなきゃダメだよ。』
「え?」
さやかが振り向いて驚いた顔を向けてきた。
『自分の他にも好きな男の子を狙ってるライバルがいるとして…私は負けるとか考えちゃダメだよ。
人間、想いは言葉にしなきゃ伝わらないんだよ!
勝ち負けなんかじゃない…恋とかに関係なく、思いは抱えてるだけじゃダメなんだよ。』
思いのほか、自分が熱く語ってしまったことに気がついて恥ずかしくなった。
急いで、掴んでいた手首を話す。
『あ、ごめんね。とりあえず、誰かに相談したりするのが1番だと思うよ!真琴さん辺りなら恋愛相談ウェルカムだろうし!』
「あ、うん。ありがとう。」
「じゃあね!」
そう言ってさやかと別れて、自室に戻る。
ドアを背にして、ズルズルと座り込んだ。
机に置いてある写真に目をやる。
そこに写る、ギターを持って笑う金髪と黒髪の少年2人をじっと見つめた。
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おむらいす(プロフ) - どんな質問でしょうか (2021年3月27日 23時) (レス) id: 75ace3dbad (このIDを非表示/違反報告)
レム - 聞いても大丈夫でしょうか? (2021年3月25日 18時) (レス) id: 59a18b3b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無名 | 作成日時:2020年8月14日 18時