【未満警察】心が汚れたとて終われない[2] (ページ11)

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第4話ー1 ページ11

ある日、片野坂教場の女子全員で恋バナ大会をしていた。初恋の時期や理想の男なんていう普通の話をしていた

はずだったのに、どうしてこうなった…。

「いつもはぐらかされるから、今日こそ！」

「２人のことをどう思ってるんですか！？」

『えぇぇ……』

冬美と真琴さんの気迫が凄く伝わってくる。

『どうって言われてもなぁ…』

「３人で仲良しだし、この間、2人がAちゃんの部屋に行ったとかいう情報があるんだけど？何とも思わないとかある？」

『誘導尋問みたい…残念ながら、皆が期待するような関係は1ミクロン程もないんだが？』

すると、真琴さんが質問の仕方を変えた。

｢じゃあさ、選ばないと全人類が絶滅するとかだったら？｣

『うん？それは、ジロちゃんかカイくんのどっちかを選ばないと人類が死ぬような状況ってこと？』

｢そう！人類がこのままじゃ滅亡してしまう！全世界の人を助けるには、あなたがどちらかを選ばなきゃいけない！全世界の行く末は、あなたの判断に架かっている！…みたいな｣

真琴さんが漫画みたいなトンデモ設定を付け加えてくる。

『そんな展開になることはないと思うけど…そうだね…どちらかと恋人になって、全世界が幸せになれるなら…』

｢なら…？｣

またしても冬美と真琴さんが顔を近づけて、圧力をかけてくる。

『私はカイくんかなぁ… 』

｢ええええー！｣

『え、何、そんなにびっくりするの？』

｢な、なんで？｣

『だって、頭いいもん。頭がいい人が好きなんだよね。』

｢マジか〜！｣

『でも、そんな状況になったらの話だよ？』

｢それでもいいの！そっか、そっか〜｣

真琴さんが天井を見上げる。その光景によからぬことを想像してるんじゃないのかという気持ちになった。