死にたがりと公安とFBI

未遂 安室side ページ47

目の前で涙を流す彼女



恐らく彼女は姉の影響でここまで塞ぎ込んだ



いつしか記憶までもを塞ぎ込んだ



姉の洗脳が無かったように思い込み、何が理由かも分からないままに死のうとしていた



そんな彼女は今、死にたがりの仮面を外した



｢･･･寝てしまったな｣


｢良いんじゃないですか？今日から普通の女の子に戻っても｣


｢そうだな｣



彼女の頭を撫でる赤井の雰囲気は和やかなものだった



｢本当、丸くなりましたよね。貴方｣


｢そうか？ボウヤのお陰かもな｣


｢ボウヤって･･･コナンくんですか？｣



そうだ、と赤井は頷いた



やっぱり不思議な子だな。コナンくんは



｢Aさん、可愛いのに｣


｢なんだ、安室くんも好きなのか？｣


｢悪いですか？｣


｢いや、敵に回したくない男が敵に回ったなと思っただけだ｣



赤井はフッと笑いそう言った

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