死にたがりと公安とFBI (ページ40)

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未遂安室side ページ40

｢Aさん!!｣

倒れている所を通行人が見付けられ病院に送られたAさんの病室に入る

中には体を起こしぶつぶつと何かを呟いている彼女の姿があった

｢A、さん･･･？｣

近付いてその呟きを聴いた

｢死ななきゃ、死ななきゃ･･･早く、早く･･･｣

目を見開いて、言っていた言葉

それはもう彼女らしさを失っていた

｢死ななきゃ･･･っ｣

突然、顔を上げた彼女は走って病室を出て行った

｢待って!!｣

僕は彼女を急いで追い掛けた

だけど彼女は意外にも足が速く、見失ってしまった

仕方ない

｢もしもし、沖矢さんですか？｣

｢安室さん？珍しいですね。どうかなさいました？｣

｢Aさんが倒れ、病院に送られましたが、走って脱走しました。沖矢さんも付近を探して下さい｣

それでは、と僕は通話を切り走った