死にたがりと公安とFBI (ページ3)

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１回目の未遂ページ3

ボーッと歩道橋の手すりに肘を置き、頬杖をつきながら車の流れを見ていた

何か良い車、来ないかなぁ･･･なんて思いながら

ダンプとかトラックとかさ

あー、でも、人に迷惑掛けるのはちょっとな

頬杖をつくのを止めて、手すりを握った

早く、赤信号にならないかな

赤信号になったら、ここから飛び下りよう

そう思い、その時を待った

でもそれは一向に来なかった

｢待てよ、あの信号機･･･押しボタン式じゃねぇか!!｣

通りで信号機が動かない訳だ

はぁ、と溜め息を吐いて膝を曲げて座った

また失敗か･･･それに、ここから落ちたらあれか、私の死体が気持ち悪い事になる

それは嫌だな

綺麗に死にたい

｢あー、でもなぁ･･･｣

苦しまずに死ぬことが一番大切だ

そう結論付いた私は、今日も未遂以前の辺りで留まり自宅に帰った