食人鬼さんと降谷さん (ページ21)

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｢ありがとうございま、す･･･？｣

開けられたドアの向こうにいたのは、何故か紙袋を頭に被った怪しい連中

そして見下げた連中の手にはノコギリや大きなハサミが握られていた

｢旨そうだ｣

その言葉で理解した

この連中は、コイツらは･･･、食人鬼だ

理解した瞬間、家の中に逃げ込んだ

でも僕は袋の鼠

逃げ道は無かった

｢旨そうな肉だぁ｣

｢独り占めするんじゃねーぞぉ｣

僕を前に嫌な会話をする

ゆっくりと近付いて来る。後ろに下がり壁に追いやられる

壁に凭れてしゃがんで行く

｢もう鬼ごっこはおしまいだよぉ｣

｢あ、いやっ･･･やめ、｣

伸ばされる手

助けて、助けて

ギュっと目を閉じた

｢だから言ったんだ｣

その時、聞こえた安心する声。僕は目を開けた

そして目の前にいた奴が、勢いよく横に倒れた