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芸術の国、パリ。
色とりどりの景色に囲まれた穏やかな国。
……だが、近頃どうもキナ臭かったりする。
《続きまして次のニュースです。5日前、オランダ・アムステルダムで開催された【シャハルタ共和国・開国記念】を襲撃したルパン三世ひ未だ逃走中です。》
ニュースではそんな事が報道されてるが、私にはそんな事よりてんてこ舞いだった。
『よしよ〜し。良い子だね〜。』
「あぶっ!だぁ〜!」
何故か、実の子供でもない赤ちゃんのお世話を押し付けられていたからだ。
先ほどからご機嫌な赤ちゃんはキャッキャッと楽しげな笑い声を上げ、まだ小さい両手をばたつかせてる。
次「…おいルパンよ。一体どう言うワケでお宝が
ル「うるへ〜。」
『てか次元さん、頼みますからタバコを室内で吸わないで下さいよ。』
次「へ〜へ〜。」
……お察しの通り、私は今まさにニュースに出たルパン三世と一緒に居たりする。
ちなみに、世界を股にかける大泥棒さんは今、ミルクを作ってる最中。
『ルパンさん、人肌くらいまでの温度ですからね?』
ル「へ〜い。わぁ〜ってまーす。」
相変わらず楽しげな赤ちゃんに私は微笑み、微かに溜め息を吐いた。
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あのキュラソーを巻き込んだ事件の後、私はあの部下と共に車へ乗り込んだ。
『…もう変装解かれたらどうです?』
助手席の窓に映るビルの照明を見つめながら、ポツリと呟いた。
すると小さく笑う気配がし、刹那何かを破く音が車内に響く。
ル「やぁ〜っぱり御神楽ちゃんにはお見通しなのネ。」
『ヴェスパニアで見破ったんですから、当たり前でしょう。何より、私の知ってる部下は「少佐」じゃなくて「副隊長」と呼びます。』
ル「えらく不機嫌ね〜。」
それこそ当たり前だろ。
最愛の恋人と喧嘩した上に泣き逃げみたいな事をしたんだから。
『それで?天下の大泥棒さんが、国防軍に何のご用?』
ル「いやぁ〜ね。そんなカッカッしてちゃ、折角の美人が台無しよ〜♡」
『…要件が無いなら帰ります。』
ル「わー!ウソウソ!ありますまります!」
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…と言う具合に、それから空港へ向かいルパンさんが用意したジェット機に乗り込み移動した先がここ、パリ。
アジトに行けば赤ちゃんに髭を引っ張られて悲鳴を上げてる次元さん居るし。
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四條暁(プロフ) - ピーナッツバタークリームさん» こちらにまでコメントありがとうございます!!今はまだ更新停止中ですが、ホスト部の方が落ち着き次第また書きますね!(*`・ω・)ゞ (2022年3月16日 0時) (レス) id: 4bcf0e63da (このIDを非表示/違反報告)
ピーナッツバタークリーム - お久しぶりです。最新話まで読み終わりました。とても惹き込まれる話でヒロインと降谷零さんの今後が気になりっぱなしです(´・¿?・`)キニナル更新待ってます(●´ω`●) (2022年3月15日 23時) (レス) @page17 id: ea89bfb102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四條暁 | 作成日時:2021年1月19日 19時