伝えたい、伝わらない ページ34
脇腹を抑えて踞る二人を見下ろし、私は地を這うような冷えきった声音で宣言する。
赤「部外者は黙って……。」
『優先順位を見誤って遊んでた人はすっこんでろ。』
もしかしたら、苛立ってる零さんや秀さんを抑えるのが上手いのかもしれない。
……いや、私もキレてるからか。
零「待てA!彼女は既に三人も殺られてるんだ、見逃す事は出来…。」
『アクアビット、スタウト、リースリングの三人は国防で匿ってますけど?』
コ「あの三人、無事なの!?どうやって……。」
『
いちいち説明するのも煩わしく、イヤリングを外してそう唱える。
そして江戸川の背後へ回り「
『
コ「Aさんっ!?い、今まで僕の前に居たのに…!」
『ジン達が見たのは私が造り上げた偽装、つまり幻ってヤツだよ。』
取り敢えず江戸川から離れ、私は零さんと横を通り過ぎようとした。
しかし、彼が強い力で手首を掴んだ。
零「…どけだけ俺が心配したか。お前は解ってるのか?」
『それこそお互い様なんですが?ろくに連絡もせず「すまない」で終わらせようとした
痛みで手首が軋み、私は乱暴に彼の手を振り払った。
零「それは…仕方ないだろう。俺が生き残る保証も無い上にお前までみすみす危険に晒せれない。」
『だからッ!!』
その瞬間、私の中で怒りや悲しみが込み上げて思わず怒鳴った。
『なんで“仕方ない”で諦めようとしてんだよッ!アタシとの事は“仕方ない”の一言で手離せれる事なのかよ!!』
胸ぐらを掴み、そう訴える。
感情が爆発して視界がグニャリと歪んだが、決して泣くまいと気を引き締めた。
ここて私が泣いたら負けだ、そんな事はしたくない。
何より、私が泣いたら零さんはすぐに折れるだろう。
そんな卑怯な事で
『アンタと引き離されて生きるくらいなら、アタシは最期までアンタの隣に居る!!アンタと婚約したあの時から、もう覚悟は出来てんだよッ!』
零「ッ俺は!」
私の怒鳴り声にも負けず劣らずの零さんの声に思わず肩を竦めた。
零さんは私の肩を掴む。
◇その代償は爪痕が残る◇→←心配したから尚更〜ヒロインside〜
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四條暁(プロフ) - 明けましておめでとうございます!!今年も皆様にとって実り多い年になる事をお祈りいたします!これからも宜しくお願い致します!!m(_ _)m (2021年1月1日 1時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 【3R】の正体、皆さんは分かりますか?(お気に入り登録49人突破!登録して下さった方、読んで下さってる方に感謝です(*´▽`*)) (2020年12月27日 18時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四條暁 | 作成日時:2020年12月20日 4時