守られるばかりの華は剣を取った ページ23
東都水族館上空。
快「ん？…なぁ、A。」
『…言わないで。』
快「いやだって、あそこで乱闘してんのお前の彼氏じゃねぇか？」
……そう、何故か零さんと秀さんが観覧車の上部で格闘を繰り広げていた。
『人が……どれほど……。』
もはや楽しんですら見える二人の表情に、ちょっと……いや、かなり殺意が沸く。
『快斗、このまま観覧車上空に移動したら迷わず私を落として。』
快「は！？お前本気か！？」
『ーー良いから、落とせ。』
そして観覧車の上部へ移動し、二人が下へ転げ落ちた刹那快斗が躊躇いながらも手を離した。
『ここまで送ってくれてありがとー！』
快「取り敢えず生きて帰って来いよ。」
『…分かってるて〜！じゃね〜！』
なるべくいつも通りを装い、私は守れもしない約束を重ねる。
重力に従って身体が下へ勢いよく落ちていく。
空気抵抗に耐えて、観覧車上部へ着地すると仕込みナイフを取り出してそのまま二人を追い掛ける。
『止めんかこの三十路共ッ！！！！』
狭い通路の中でも相変わらず取っ組み合いをする二人に怒鳴る。
すると二人が咄嗟に後ろに数歩下がった。
見事に私が居座れるスペースが確保され、迷わず両手に握ったナイフを二人に向ける。
『…
赤「Aッ……！？何故お前がここにッ。」
『質問に答えろや。あ”ぁ？この万年黒ニット隈だらけ短気野郎。』
怒りに任せてそう罵り、私は秀さんに詰め寄る。
「予想外だ」とばかりに顔をしかめる秀さん、その様子から察するに公園に置き去ったら私が諦めるとでも思ったんだろう。
『私言ったよな、今回の件は何がなんでも関わるって。その対価としてノック３人助けるって、私、言ったよな？なぁ？？』
赤「俺も言ったはずだ、今回の件は手を引けと。」
『はぁ？誰も「はい分かりました」なんて言ってねぇよ？なに、アンタのその耳は飾り？？』
残念ながら普段から憧れてる秀さん相手でも今度ばかりは譲れない。
『悪いけど、私の命は私のモノ。誰にも、例えアンタらだろうと勝手に私の死に方決めないで！』
胸部の左側を拳で叩きつけ、私は秀さんを睨み付けて宣言する。
その時、背後から零さんに手首を掴まれて振り返させられる。
零「…A、今の話は何だ？君が、あの３人を……？」
『そうだよ。それが何？』
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四條暁(プロフ) - 明けましておめでとうございます！！今年も皆様にとって実り多い年になる事をお祈りいたします！これからも宜しくお願い致します！！m(_ _)m (2021年1月1日 1時) (
レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 【3R】の正体、皆さんは分かりますか？(お気に入り登録49人突破！登録して下さった方、読んで下さってる方に感謝です(*´▽｀*)) (2020年12月27日 18時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2020年12月20日 4時
