知られたくなかった秘密〜ヒロインside〜 ページ18
一仕事終え、私が向かった先は米花町から離れた倉庫街。
夕焼けに染まった空は燃えてるようで、全てを飲み込んでしまうようだ。
人目の少ない道を進むと見慣れた赤いスポーツカーが一台停まっている。
その後部座席のドアを開けて乗り込むと、車内には煙たい
『ちょ、秀さん……煙臭いって。』
赤「あぁ……Aか。」
『はぁ。取り敢えずノック三人は救出完了、今はゾディアックでメディカルチェックがてら匿ってる。』
運転席では明らかにイライラしてる秀さんが煙草を吸っていて、灰皿には沢山の吸殻が盛られている。
微かに痛む頭を抑え、数えるのも止めた分の錠剤を口に入れてミネラルウォーターで流し込む。
『状況は？』
赤「ん。」
面倒なのか秀さんはイヤホンの片方を私に寄越してきた。
素直に受け取って運転席の方へ身を乗り出す。
イヤホンを耳に近付けようとした瞬間、突然秀さんに手首を掴まれて引き寄せられた。
『え、ちょっ…！！』
そのまま器用にシートごと倒され、私は秀さんに押し倒された。
『秀さん、何の冗談…？』
赤「ほぉ？ここでまさか“冗談”だと思われるとはな、流石の俺でも予想してなかった。」
『そう言うの良いから、退いて。』
後部座席を背にし、足は痛くない程度にシートで押さえ付けられた状態。
秀さんは抵抗する私の両手首を一つに纏め、頭上に縫い付けてしまう。
赤「単刀直入に聞く。…A、お前何か隠してるな？」
『…隠し事ねぇ。いっぱいあるから何の事だか。』
赤「なら具体的に上げてやる。」
そう言って秀さんは左手で私の懐に手を差し入れる。
イヤに冷えた掌が薄い服越しに這い周り、胸部辺りでピタリと止まった。
『ぁッ……！！』
スルリと“ソレ”が抜き取られ、秀さんが私に見せつける。
…ソレは錠剤が入ったピルケースだ。
赤「
『それが何？いい加減離してくんない？』
マズイ、これは非常にマズイ。
まさか秀さんにまで話が回ってたなんて。
赤「ソウルデヴァイスと同時に使った分、お前の精神部分は損傷する。……最悪、死に至るだよな？」
『そーだっけ？忘れた。』
往生際悪いが私はそっぽを向いた。
しかし、秀さんが顎を掴んで正面を向かせる。
知られたくなかったよ、秀さん。
アンタだけには。
◇迷えるモノは願う◇→←救済する光と困惑するモノ〜NOside〜
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四條暁(プロフ) - 明けましておめでとうございます！！今年も皆様にとって実り多い年になる事をお祈りいたします！これからも宜しくお願い致します！！m(_ _)m (2021年1月1日 1時) (
レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
四條暁(プロフ) - 【3R】の正体、皆さんは分かりますか？(お気に入り登録49人突破！登録して下さった方、読んで下さってる方に感謝です(*´▽｀*)) (2020年12月27日 18時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2020年12月20日 4時
