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ハルヒが大きな瞳をキラキラさせながら「えっ…と。」とそろりとケーキを選ぶ。
光「いーよ。そんなの俺ら食べな…。」
環/馨「「シーーーッ!!」」
再び失言をしかけた光の口を、珍しく馨と環先輩の二人組が塞いだ。
モゴモゴと光が何かを呟いてるが、あまり聞こえない。
私と隣に座る零さんは小さく溜め息を吐き、淹れたばかりの紅茶を一口飲んだ。
ハ「…じゃあ、イチゴのを。」
ハニー「良いよ〜!暁ちゃんは?」
『ん〜…私はモンブランで。』
ハニー先輩が再び「良いよ〜!」と笑い、モンブランとイチゴのショートケーキを別々の皿へ乗せて私達に渡してくれた。
不意に、モリ先輩が自分のケーキに乗ってたイチゴをハルヒの皿へ乗せた。
モ「…好きなのか?イチゴ。」
ハ「は、はい!ありがとうございますっ!」
…ハルヒが嬉しそうにイチゴを
『アホか。』
零「真琴、こっち一口食べるか?」
『ん。』
零さんがフォークで掬ったケーキを一口食べさせてくれた。
彼が選んだのは抹茶のロールケーキで、甘さが控えめで中に入ってる小豆が和風に味を纏めててスゴく美味しい。
…ブレないなぁ、零さん。
『じゃあこっちも。』
零「ん。」
今度は私のモンブランをフォークで掬い、栗の
『どう?』
零「ん。栗の味が濃いな、甘さも控えめで上品だ。」
『おお食レポみたい。』
私は零さんの完璧なコメントに思わず感心し、再びモンブランを食べ進める。
その時、室内が妙に静かなのに気が付いた。
『え、何?』
ハ「…仲良いよね、暁と先生。」
酷く言い
『え?まぁ…夫婦だし?ねぇ?』
零「そうだな。」
私が首を傾げながら隣に座る零さんに同意を求めると、彼はニッコリと笑顔で頷く。
あ、これは何か隠してる時の顔だなと悟り私は「ん〜?」と負けじとニッコリ笑う。
…私は気が付かなかったけど、視界の端でそんな私達の様子を馨が少し苦しそうに眺めていた。
それは決して開けてはいけない
そして、それは一つの
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四條暁(プロフ) - 心結さん» 応援して頂きありがとうございます!これからも頑張ります(*`・ω・)ゞ (2021年5月15日 16時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - お疲れ様です!今回も夢主と澪さんの会話などいろいろ楽し見ながら読んでます!これからも応援してるので頑張ってくださいね(*^^*) (2021年5月15日 15時) (レス) id: 59ce652171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四條暁 | 作成日時:2021年5月11日 17時