35 ページ35
理不尽極まりないが、私がそう怒鳴るとれんげは
れ「これでも令嬢
と、親指と人差し指、小指を突き上げた言わば「ロック!」みたいな意味合いのあるハンドサインをしながらそう言った。
あまりにも唐突な事に、思わずポカンとしてしまったのは仕方ない。
れ「あぁ…!まさか現実でこのセリフが言えるなんてッ…!」
「れんげ、感激ッ!」とはしゃぐ彼女の様子に私の
やっぱり1時間もお互いの意見を譲らなかった為か、喉が乾いていたのに気が付いた。
れ「…そうですわね、何も先生の
ふと彼女がそう呟くのが聞こえ、ようやくお互いの手を交わせれると思っていたのだが……。
れ「ーーなら“暁くん”とセットの場合、彼は最高なドSになりますわね!」
『ぶほぉッ!』
予想の斜めいく発言に、私は驚きで紅茶を噴き出してしまった。
幸い被害はズボンで済み、慌てて染み込んだ水分をハンカチで拭うとテーブルから身を乗り出したれんげが「で、実際はどうなんです!?」と迫ってきた。
『な、なんでソコで“暁”が出んの!必要ないでしょ!』
れ「何を言ってますの!
…どうやら彼女の中では“暁”は私とは別人の扱いらしく、その口振りからして零さんと“透さん”も似た感じなんだろう。
嬉しいような気恥ずかしいような、不思議な感覚に少し戸惑った。
『…ってちょっと待って。何で安室センセとセットだと“暁”が受け身なワケ?』
れ「貴女、普段の部活中を思い返してもそう言えますの?」
『う”っ。』
サクッと核心を突き刺され、少しだけ意思が揺らいだ。
…そりゃ零さんとセットの時は【
『だ、だからって受けと決め付けんな!私だってその気になれば零さんを押し倒して、しゅ、
れ「真琴さんではなく“暁くん”です!」
『どっちでも良いわ!本人じゃい!』
れ「そう言った発言をなさるから世の乙女達の夢が壊されるんですわ!」
165人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四條暁(プロフ) - 心結さん» 応援して頂きありがとうございます!これからも頑張ります(*`・ω・)ゞ (2021年5月15日 16時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - お疲れ様です!今回も夢主と澪さんの会話などいろいろ楽し見ながら読んでます!これからも応援してるので頑張ってくださいね(*^^*) (2021年5月15日 15時) (レス) id: 59ce652171 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:四條暁 | 作成日時:2021年5月11日 17時