24〜馨side〜 ページ24
蘭花さんに連れられ、暁達の後を追い掛けてる最中。
安室先生が持ってるスマホが急に着信音を鳴らすから、驚いてる僕らとは違い先生は「やっぱりな。」と呟きながら確認する。
零「残念ですが、暁にバレてますよ。」
環「な、なにぃ！？彼女は
殿がいつもの調子でそんなバカみたいな事を言ってると、ふと刺々しい視線に気が付き、前を向くと数メートルは離れてるのに暁が僕らを冷たく見ていた。
「…ひ、光光。」
光「ん？どうしたんだよ、馨……って。」
思わず隣に居る光を肘で突き、こちらを微動だにせずに見据える暁を指すと光の顔から血の気が引いていく。
まるで
ーーー…やだあの子、めっちゃ怖いッ！！！
鳳「…時折、暁の事を恐ろしく思うのはオレだけか？」
モリ「……オレもだ。」
ハニー「暁ちゃん、ほんと気配とか気付くの早いよね〜！」
…それは僕らが想像出来ないくらいの経験を積み重ねてきたスペックなのかはさておき、確かに少し怖い。
まぁ素性とか分かった今なら、疑いとかも無いから単純な【スゴい】の延長線なんだけどね。
蘭「…暁ちゃんって、ホントに良い子なのねぇ。」
ふと蘭花さんが呟いた。
蘭「ハルヒの歩調に合わせてくれてるし、さりげなくエコバッグとかも持ってくれてるし…。」
そう言えばそうだ。
暁はよく、僕らにもさりげなく手を貸してくれたりする。
重い荷物を持ってたら「危なっかしいから貸して。」
行き詰まった問題があれば「ウンウンうるさい、少し見せて。」
口こそ悪いし無愛想だけど、暁は気が付けば近くに居る。
零「…僕は、彼女のあの何気ない優しさに惹かれたんですよ。」
蘭「あら！ご馳走さま〜！」
暁が安室先生と視線が合うと口元を
その表情は僕らに見せるソレより柔らかく、まさに恋する乙女の
「っ……。」
何故か胸を掴まれたような感覚がして胸を抑えると、別に何ともない。
…なのに、先生に向かって優しく微笑む暁は見たくないと思ってしまった。
この感情の正体を知るのに、遅すぎた。
どこからか扉が開けられる音がする瞬間まで、あと少し。
〜馨side〜 終了
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四條暁(プロフ) - 心結さん» 応援して頂きありがとうございます！これからも頑張ります(*｀･ω･)ゞ (2021年5月15日 16時) (
レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - お疲れ様です！今回も夢主と澪さんの会話などいろいろ楽し見ながら読んでます！これからも応援してるので頑張ってくださいね(*^^*) (2021年5月15日 15時) (レス) id: 59ce652171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：四條暁 | 作成日時：2021年5月11日 17時
