検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:38,297 hit

11 ページ11

ハ「はぁ…分かりましたよ。近くに良いお寿司屋さんがありますし、そこに電話して出前でも頼みましょう。あそこなら高級だし。」

『あ、ねぇハルヒ。私も選んでも良い?』

ハ「うん。大丈夫だよ。」


私は浮き足立つのを自覚しながら席を立つ。

…その時、環先輩が近くに置かれてたチラシの裏に何かを書いてるのが見えた。

書き終えたソレをそそくさとハルヒに渡し、私も思わず彼女の手元を覗いてみた。


【パックのお寿司は特上と書いてあっても高級とは言わないよ!要注意!】


…特上……?


そこで何か引っ掛かり、私は少し考えてみた。

…赤身を大トロ…そして、パック寿司が特上…。


『ああ、成る程ね。』


つまり、馨が説明してくれた「赤身を大トロって言わないか心配」とはもしかしなくともこの事じゃないだろうか。

どうしてそうなったのかは興味は無いけど、またいつもの失礼(きわ)まりない妄想で出てきたんだろう。

ハルヒは額に青筋を若干(じゃっかん)浮かべながら、先輩に手渡されたチラシをグシャグシャに丸めるとポイッとゴミ箱へ捨てた。


ハ「…知ってますよ、そんな事。」

『まぁね〜。』


これについてはフォローしかねるので、放置させてもらいます。

私はドスドス足を踏み鳴らすハルヒに続くと、後ろで環先輩が「お前に恥を掛けさせたくない父親心をだなぁー!」と涙ながらに訴えるがスルーしよう。


ハニー「ボク、ハルちゃんと暁ちゃんの手作り料理が食べたいなぁ〜。」

『あ私は食べる専門なので。作るのは零さんが主だから。』


全く自慢じゃないが、私は切る事と煮る事以外は出来た試しが無い。

焼かせれば跳び跳ねる油でビクつき、蒸させれば食材の水分ごと消滅させてしまう。

……しかし、切る&煮るをさせれば完璧。

魚を普通の包丁でも三枚に(おろ)せるし、大きなブロック肉も用途(ようと)に合わせて薄切りも出来る。


『まぁ簡単に言えば、私は刃物とか扱うのに特化(とっか)した人間ですから。』

環「物騒過ぎる!!」


笑顔で告げる私に環先輩は悲鳴を上げ、他のメンバーも本当に苦々しい苦笑を浮かべる。

零さんは「まぁ料理を手伝ってくれるのはありがたい。」と一応のフォローを入れてくれる。


『まぁ煮ると切るは任せてよ?』

ハ「あ、ありがとう…暁。」


なんなら、この家にある刃物と言う刃物を鋭く研いでも良いくらいだ。

12→←番外編【はんぶんこ】〜零side〜 続き



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
165人がお気に入り
設定タグ:桜蘭高校ホスト部 , 名探偵コナン , 安室透/降谷零   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

四條暁(プロフ) - 心結さん» 応援して頂きありがとうございます!これからも頑張ります(*`・ω・)ゞ (2021年5月15日 16時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - お疲れ様です!今回も夢主と澪さんの会話などいろいろ楽し見ながら読んでます!これからも応援してるので頑張ってくださいね(*^^*) (2021年5月15日 15時) (レス) id: 59ce652171 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:四條暁 | 作成日時:2021年5月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。