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ハ「はぁ…分かりましたよ。近くに良いお寿司屋さんがありますし、そこに電話して出前でも頼みましょう。あそこなら高級だし。」
『あ、ねぇハルヒ。私も選んでも良い?』
ハ「うん。大丈夫だよ。」
私は浮き足立つのを自覚しながら席を立つ。
…その時、環先輩が近くに置かれてたチラシの裏に何かを書いてるのが見えた。
書き終えたソレをそそくさとハルヒに渡し、私も思わず彼女の手元を覗いてみた。
【パックのお寿司は特上と書いてあっても高級とは言わないよ!要注意!】
…特上……?
そこで何か引っ掛かり、私は少し考えてみた。
…赤身を大トロ…そして、パック寿司が特上…。
『ああ、成る程ね。』
つまり、馨が説明してくれた「赤身を大トロって言わないか心配」とはもしかしなくともこの事じゃないだろうか。
どうしてそうなったのかは興味は無いけど、またいつもの失礼
ハルヒは額に青筋を
ハ「…知ってますよ、そんな事。」
『まぁね〜。』
これについてはフォローしかねるので、放置させてもらいます。
私はドスドス足を踏み鳴らすハルヒに続くと、後ろで環先輩が「お前に恥を掛けさせたくない父親心をだなぁー!」と涙ながらに訴えるがスルーしよう。
ハニー「ボク、ハルちゃんと暁ちゃんの手作り料理が食べたいなぁ〜。」
『あ私は食べる専門なので。作るのは零さんが主だから。』
全く自慢じゃないが、私は切る事と煮る事以外は出来た試しが無い。
焼かせれば跳び跳ねる油でビクつき、蒸させれば食材の水分ごと消滅させてしまう。
……しかし、切る&煮るをさせれば完璧。
魚を普通の包丁でも三枚に
『まぁ簡単に言えば、私は刃物とか扱うのに
環「物騒過ぎる!!」
笑顔で告げる私に環先輩は悲鳴を上げ、他のメンバーも本当に苦々しい苦笑を浮かべる。
零さんは「まぁ料理を手伝ってくれるのはありがたい。」と一応のフォローを入れてくれる。
『まぁ煮ると切るは任せてよ?』
ハ「あ、ありがとう…暁。」
なんなら、この家にある刃物と言う刃物を鋭く研いでも良いくらいだ。
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四條暁(プロフ) - 心結さん» 応援して頂きありがとうございます!これからも頑張ります(*`・ω・)ゞ (2021年5月15日 16時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
心結(プロフ) - お疲れ様です!今回も夢主と澪さんの会話などいろいろ楽し見ながら読んでます!これからも応援してるので頑張ってくださいね(*^^*) (2021年5月15日 15時) (レス) id: 59ce652171 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:四條暁 | 作成日時:2021年5月11日 17時