謎のボスと、しかっけい。 ページ4
凶悪な叫び声が辺りに響く。
「グギュオオオオオオオン!!!」
さて、どうやって相手をしようか。
あたしには現代兵器がある。大丈夫だ。
一度距離を取りつつ、目の前の凶悪なボス(?)…呼びにくいな、名前をつけようか。
うーん…
狼みたいな見た目してるから適当に「狼一号」な。
てかこんなのんきに考えてちゃダメだ。
距離を取りに行く間も必ずガトリング銃でダメージを蓄積させる。この方が便利なのだ。
「ギュッ!?グギュァア!!」
…あれ?意外と効いてる…じゃなくて。
このまま仕留めるのならその方がいい。
あたしは、麻痺ガス入りグレネードのピンを抜く。
自らは守れるように、ガスマスクをして。
『喧嘩を売る相手は選んだ方がいいさ』
端的にそう告げ、衝撃に耐えれる場所に逃げ込む。
一応タイムリミットはつけてあるからあの狼くん一号は逃げれる…はずだ。
あ、ダメだわ張り付いちゃってる。
必死に搔きむしり取ろうとしてるが無駄。
それはあたしが頑張って作った状態異常グレネードが一つ、麻痺ガス入りのやつなんだから。
ちゃんと対象から外れないようにする為の材料を探しに各地のダンジョンを飛び回って疲れて、エルフの他のプレイヤーさんに心配された時もあったな。
そんなほろ苦い思い出も今となってはお金になる。
『
爆音が響き渡った。
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作者名:赤い猫は眠りたい(しゅがぁ) | 作成日時:2020年4月24日 17時