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きみに教えられない ページ7

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「ウォヌヤー!!」


「ジュン…」


同じクラスのムンジュンフィくんの大きな声がして、苦笑いで彼の名前を呟くチョンくん。

ああ、またゆっくり話せなかった。


「あ、Aちゃんも!」


『ジュンフィくん』


ジュンフィくんが来た途端、ばりばりと爪を立てて暴れ出したうさぎ。全員の視線がうさぎに集まる。


「持って来たよ〜にんじん!」


『ありがとう。少しだけにしてね』


「任せて!」


そう、ジュンフィくんは、時々こうしてうさぎの様子を見に来てくれる。わたしが彼を下の名前で呼ぶのも、ここで少しずつお話するようになったから。


「ホンさん、飼育委員なの?」


うさぎににんじんをあげるジュンフィくんを見つめながらチョンくんが口を開いた。


『うん、そうだよ』


「ジュニも?」


『ううん、ジュンフィくんは違うよ。時々おやつあげに来てくれるの』


「ふぅん」


あ、だめだめ!というジュンフィくんの大きな声がした。にんじんを欲しがるうさぎと、少しだけにしてねというわたしの言いつけを守るジュンフィくんとの間に火花が散っている。
柵に噛み付いたりがりがり引っ掻いているから、ジュンフィくんも危ないかもしれない。


『だめだよ、ぴょんさん。おやつばっかり食べたらだめってさっき言ったでしょ』


見兼ねてそう言うと、耳を少しだけ下げたぴょんさん。あ、ぴょん!て壁を蹴って跳ねるからぴょんさんね。


「すごいねAちゃん!ぴょんさんと話せるんだ!」


あ、つい、やってしまった。


『あ、いや、そういうわけでは…』


「ちゃんと世話してくれる人には懐くんだよ、お前と違って」


「ひどい!僕だっておやつあげてるよ」


「おやつあげるだけが世話じゃないんだよ」


ぶすっと頰を膨らませたジュンフィくん。チョンくん、助けてくれたんだよね。


『仲良いんだね、チョンくんとジュンフィくん』


「そうだよ!ていうか、ウォヌとAちゃんも仲よかったんだね!」


『う、うん?』


「最近な」


仲が良い、と言うんだろうか。昨日、秘密を知られました、なんて言えないし…。
今日何度かチョンくんの視線を感じたけど、それきっと、わたしが猫にならないかどうか見張ってるんだと思う。


昼休みを終える予鈴が鳴って、ぴょんさんに別れを告げて3人で教室へ戻る。


なんだか一気に騒がしい日になった気がするなあ。





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きみのことを教えてパート2→←きみのことを知れない



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副リーダー - ディノくんがリスは可愛い!!可愛いがすぎます!! (2020年12月24日 21時) (レス) id: df5e7d6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ゴンザレスきらりさん» こんにちは、コメントありがとうございます!ほんとに心臓に悪いですよねあんな細い体で抱えられて、、優しいお言葉嬉しいですがんばります^^ (2019年7月26日 12時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ゴンザレスきらり - ウォヌくんのお姫様抱っこは心臓に悪いですよ!!(笑) 超絶カッコいいーー!!!このお話最高です!頑張ってください (2019年7月23日 19時) (レス) id: 0910d9f6bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ymu | 作成日時:2019年7月18日 23時

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