きみの新しい秘密 ページ23
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授業中、ホンさんと話していると窓の外の木にリスがいるのを見つけた。もしかして。
「あのリスも知り合い？」
『うん…』
そう言うとホンさんはちょっと行ってくる、と言って教室を出て行った。ホンさんが出て行くと同時にリスは木を降りて行った。
ぼーっと木の方を見つめていると、ホンさんがやってくる。根元に座るリスを抱きかかえてなにか言いながら視界から消えた。人のいないところへ連れて行くんだろう。
心配だな。そう思っていると、授業時間よりも早く終わった授業。
まだ授業中だから静かにしとけよ、それだけ言い残して出て行った先生、ありがとう。
誰よりも早く教室を飛び出して早歩きでホンさんたちを探した。
木から近くの人のいないところ。新校舎と旧校舎を繋ぐ渡り廊下を小走りで進む。旧校舎へ入ると聞こえてくる話し声。いた、ホンさんと、中学生くらいの男子。
『オッパに様子見てこいって言われた？』
そんな話が聞こえて、おれは気付かれないように隠れた。
「ヌナ、その人どんなひとなの？」
『いいひとだよ。優しい。わたしの秘密を知っても気味悪がらなかった。秘密にしてくれてる』
「なにもされてない？」
『されてないよ。寧ろわたしのことを助けてくれた』
「ふーん」
『わたしのヒーローなの』
多分。これはおれのことなんだろう。自分のいないところでヒーローなんて言われて顔が赤くなりそうだった。
「ヌナ、その人のことすきなの？」
『…すき？』
「うん、すきなの？」
『……すきだよ？』
心臓が破裂しそうになった。いまなんて？
「ヌナのすきは、友達としてでしょ？」
『他に何かある？』
「はあ…ヌナはもう…」
なんだ。いや、なんでがっかりしてるんだろうおれは。わかってる。おれだってそう、ホンさんのことは、友達として、そう、友達として、すきだ。
『とにかく、いいひとなんだよ。わたしやわたしの家族に危害を加えたり秘密をバラしたりしないひとなの』
「…わかった。でもヌナ、その人のこと、すきになっちゃだめだよ」
『………わかってる』
「ヌナには、婚約者がいるんだから」
『…うん』
婚約者。
その言葉にドキッとした。そうか、ホンさんには、決められた婚約者が…。
「ぼくは、ヌナに幸せになって欲しいんだよ」
『ありがとう』
声色からホンさんが落ち込んでいることは容易にわかった。新しい、秘密。
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副リーダー - ディノくんがリスは可愛い！！可愛いがすぎます！！ (2020年12月24日 21時) (
レス) id: df5e7d6e89 (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ゴンザレスきらりさん» こんにちは、コメントありがとうございます！ほんとに心臓に悪いですよねあんな細い体で抱えられて、、優しいお言葉嬉しいですがんばります＾＾ (2019年7月26日 12時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ゴンザレスきらり - ウォヌくんのお姫様抱っこは心臓に悪いですよ！！(笑) 超絶カッコいいーー！！！このお話最高です！頑張ってください (2019年7月23日 19時) (レス) id: 0910d9f6bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月18日 23時
