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『ちょっと、学校だよ！』
「わかってるけど、」
横から抱き締められた腕を振りほどく。そんな口を尖らせて可愛い顔しても許可は出来ない。だって学校だから。
「学校じゃなければいいんだ？」
そうニヤニヤ聞いてくるユンジョンハン。
『そういうわけでは、』
そんなところで鳴るチャイムに助けられる。
「一緒に戻ろう」
そういって手を繋がれる。なんでこの人はこうなんだ。
「離してって言うんでしょ」
『わかってるなら、』
「絶対離さない」
校内でぶんぶん手を振り歩くユンジョンハンとわたしをみんな見つめる。そうだよね、学校のアイドルみたいな存在のイケメンがこんな奴と手を繋いでるなんて。
「Aちゃん」
顔を上げてユンジョンハンを見るとわたしを心配そうに見つめていた。
「ネガティブなこと考えてる顔してる」
『エスパーやな』
「Aちゃんのことはなんでもわかる」
『くせえ』
繋いだ手と反対の手でほっぺたをむにっとつままれた。
「世界中が敵になっても、おれはAちゃんがすきだよ」
『そんなこと、』
なんでこんな廊下の真ん中で言うんだろう。まあ人はそんなにいないから聞かれてはないけど。
「そのくらい、すき、ほんとに、すき」
『うん』
「惚れたら負けってゲームしてたけどさ」
『うん』
「惚れたら負けの本当の意味、Aちゃんと会ってわかった」
『本当の意味？』
「Aちゃんのためならなんでもできるしなんでも捨てる。なんでも許すしいつでもどこでも行く。そんな気持ちになる」
『信者』
「いつもそうやってはぐらかして…。本気だよ、おれは」
『わかってる』
「そのくらいすき。おれはAちゃんがおれをすきでいてくれる気持ちの１００倍はAちゃんのことすきだよ」
馬鹿。わたしだって。
『…わたしだって、』
「うん？」
『……ハニがすきだし、ハニが違う女の子といたの嫌だった。ハニを笑顔にしたいし、』
そこまで言うと唇に当てられる人差し指。真っ赤な顔で目を逸らすユンジョンハン。
「もうそれ以上はだめ。おれがしぬ。心臓がもたない。なんでそんな可愛いの？やっぱりおれのほうが２００倍はすきだわ」
吐き捨てるようにそう言って手を引かれるから、そのままついていく。
なんでそんなにかっこいいの？わたしだって、だいすきだよ。
惚れたら、負け？ううん、惚れても勝ちだよ。
fin？
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
