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「Aちゃん」
『はい』
「Aちゃんはおれの彼女ってことであってるよね？」
『たぶん？』
「たぶんってなんだよ」
『たぶんはたぶん』
「じゃあ、おれが決めていい？」
『…どうぞ』
「いまからAちゃんはおれの彼女ね。おれはAちゃんの彼氏。わかった？」
『…はい』
嬉しそうにぶんぶん手を振って歩くユンジョンハンがとても可愛くて、この人はきっと、とても素直で、でも繊細で、優しい人なんだろうなあと思った。
「ミンギュにも報告しないとな〜」
鼻歌を歌いながら歩いている。この世界は平和だ。
「あ、Aちゃん」
『ん？』
「さっきおれが賭けに勝ったって言ったよね」
『うん』
「賭けはおれの負けだよ」
『どうして？』
「あの賭けの条件には続きがあってさ、」
『うん』
「おれからすきって言ったら負けなんだ」
『お昼ごはん１週間だね』
ケラケラ笑いながら歩いていると家が見えてきた。
『そうだ』
「なに？」
『どうしてあそこにいたの？』
だってほら、帰ったはずのユンジョンハンがいたから。
「Aちゃんが心配で時間置いてついてった」
様子が変だったから、と言って照れ臭そうに笑った。
『あともうひとつ』
「ん？」
『昨日の女の子は？』
「あー…あれはその…」
『秘密の女の子？』
「ちがうよ。Aちゃんにさ、土曜日、友達でいてって言われたから…。チョンウォヌがすきなんだと思って」
『うん』
「Aちゃん以外の子と会って紛らわそうとしてたの」
『紛らわせた？』
わたしの家の前に着いたから、立ち止まると笑って首を横に振るユンジョンハン。
「Aちゃんしか無理だった」
はあ。またこの人は。平気でこういうこと言うから心臓に悪いよね。
『チョンくんに、ちゃんと言うね』
「ちゃんと言ってほしいけど話して欲しくない…」
ぶすっと拗ねた顔でわたしの肩に頭を乗せてくる。ずるくない？
「…うそ。ちゃんと話して」
『うん、わかった』
「いい子」
優しく笑ってわたしの頭をポンポンした。あ、いつかのミンギュのCCP(キュンキュンポイント)だ、なんて思ったから、わたしも仕返ししてやろう。
『じゃあね』
「うん、あとで連絡する」
『わかった。送ってくれてありがとう、ハニ』
そう言った途端、顔が真っ赤になった。仕返し、成功。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
