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めんどくさいので無視してキツネを見ていたら。
「キツネもネコ科なんだって」
『へえ、どおりで可愛いわけだ』
「ねこがすきなの？」
『うん、ねこすき』
「Aちゃんねこっぽい」
『チョンくんと似てるんだね』
そう言ったらみるみる拗ねた顔になるから予想通り過ぎておもしろい。
「意地悪言わないでよ」
『注意する』
ぺちん、と軽くわたしのおでこを叩いて笑うユンジョンハン。
ネコ科を回り終えて、最後に鳥たちを見に行こうかと言う時。
「ねえAちゃんアイスならなにがすき？」
『うーんバニラかな』
「ここから動かないで待ってて」
そう言い残してユンジョンハンはどこかへ行ったと思ったらアイスを持って戻ってきた。
「はい、あげる」
『え、お金』
「一緒に食べてくれるならいらない」
この人っていちいち心臓に悪そうなこと言うよなあ。そんな甘い言葉吐いてもなんの得にもならないのにね。
『ありがとう』
アイスを食べながら鳥たちを見て、動物園すべて回り終わった。久しぶりに来たらいいもんだなあ。
のんびり動物園を回って、閉園の音楽が鳴り始めた。
「出よっか」
頷いて動物園を出ると綺麗な夕焼け。
「また夕焼け綺麗だね」
『うん、とっても綺麗』
優しい顔をして笑うユンジョンハンを見ると何故か胸がぎゅーっと苦しくなる。
わかってる。彼が別に、わたしのことなんてなんとも思ってないことくらい。
「Aちゃん」
はい、と動物園の小さな袋を渡された。
『なにこれ？』
「お土産。開けてみて」
『ありがとう』
開けてみるとそこにあったのはキツネのキーホルダー。天邪鬼だなあ。
『かわいい』
「学校の鞄につけてよ」
『これなら可愛いからつける』
やった、と言って笑う。
もしかしたら、こうやって一緒に過ごすのも終わりに近付いて来てるのかもしれない。
寂しいな、なんて思うくらいにはしつこくてすぐ拗ねるこの人が纏わりついてくることが当たり前になってたみたい。
ねえ、惚れたら、終わりなんだよね。なら、ずるいお願い、してもいいかな。
『わたしのお願い思い付いたよ』
「え、なになに」
『これからも仲良くしてね。友達でいて』
��友達でいて��
そう言ったらユンジョンハンの顔は、驚いた顔から悲しい顔へと変わった。どうしてそんな顔するの。惚れないから、友達でいよう。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
