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いつも通りに戻ったユンジョンハンと話をしていればどんどん電車は進んでいく。
学校も過ぎて、何駅も過ぎて、動物園の駅へやってきた。駅から動物のオブジェや壁紙で可愛い。
「来たことある？」
『小さい頃に』
「おれも同じ」
持つよ、とさりげなく伸びてきた手はわたしの手にあったお弁当の入った鞄を持った。
『ありがとうございます』
「たのしみ」
お弁当をぎゅっと大切に抱き締めるように持ったユンジョンハンが５歳児に見えた。何度も瞬きしたら１７歳のユンジョンハンに戻ったけど。
動物園の門について、チケットの列に並ぼうとしたら引き止められる。
「はい、お弁当のお礼」
そう言ってチケットを手渡された。
『ありがとうございます』
チケットの発行時間を見ると今日の朝、開園してすぐの時間だった。
ああ、わたしの家に来る前に１回ここへ来て、チケットを買ってから迎えに来てくれたんだなあと思うと物凄くほっこりして、わたしも真似するようにチケットを大切に抱き締める素振りをしてお財布に入れた。
「なにしてるの？」
不思議な顔でそう聞いてくるから、鞄に入れかけたお財布をもう一度出して、チケットの発行時間を指差して見せたら恥ずかしそうに笑うユンジョンハン。
『ありがとうございます、早起き』
「恥ずかしいからそういうのは見なかったことにして」
ふん、と拗ねる真似をしたユンジョンハンは、どこから行こうかなあと言いながらマップの前に立った。
「なにがすき？」
『動物はなんでもすきです、見たいのはネコ科とシロクマとキツネです』
「ふーん」
マップの前から離れて歩きながらわたしを睨むユンジョンハン。見たいの言っただけなのに理不尽。
「ネコ科とキツネねえ…」
『きらいなんですか』
「きらいではないけど」
『見たくないんですか』
「……チョンウォヌってネコとかキツネみたいだなーって」
『たしかに似てますね』
黙ってわたしを睨むユンジョンハン。似てるって言うから同意したのにまた理不尽じゃない？
『さっきから理不尽です』
「なんでよ」
『見たいの言っただけなのに睨まれるし、似てるって言うから同意したのに睨まれるし…』
「チョンウォヌのこと考えてるのかと思って」
この人はどんだけチョンくんのことすきなんだ。話題に出てきすぎ。そんでなんでチョンくんのことで拗ねて睨むんだ。
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f - このお話何回も読んでるけど毎回キュンキュンが止まらなくて本当に大好きです…！素敵なお話ありがとうございます！ (2021年7月30日 15時) (
レス) id: f47bd03f70 (このIDを非表示/違反報告)
hanihaniてんし - キュンキュンしました！ハニペンとして、とても嬉しいお話でした！ありがとうございます~！ (2019年12月31日 16時) (レス) id: 528189e27f (このIDを非表示/違反報告)
ににに(プロフ) - ウォヌ ペンとしてちょっぴり切なかったけど、めっちゃきゅんきゅんしました (2019年8月28日 0時) (レス) id: 7eaeb151a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな子(プロフ) - 私が評価ボタン押したら点数？が10になりました!!星全部埋まるってスゴい人気なんですね♪私もお話書いているので、参考にさせてください!!お話、最高です!! (2019年8月17日 14時) (レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ymu(プロフ) - ボボベイビーさん» コメントありがとうございます。陰ながらの応援、ありがとうございますとても励みになりました＾＾ジョンハンさんとの番外編、楽しみになさっていてください！ (2019年7月31日 17時) (レス) id: 89080e4533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ymu | 作成日時：2019年7月8日 8時
