勝手にシェアハウス（本家）2 (ページ10)

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私と青ページ10

もう一度電流が走って青は高らかに笑う。

青「…楽しいかい？」

『それはこっちのセリフです。』

私がそういうと、彼は心底楽しそうに笑う。

青「いやぁ、こんなに人を弄んで楽しいことはないよ。」

それは私だから。

彼は電流のスイッチをちらつかせる。

私は取りたいが下手に動けない。

『今更現れて…今回は何が目的なの。』

私は青を睨みつける。

青はニコッと笑って私に近づく。

青「今回の目的かぁ…昔から変わらないよ。」

私の顎をクイッと持ち上げる。

青「可愛い可愛い【君】と強い強い【君の能力】を昔からずっと追い続けてるよ。」

『…っ』

結婚。その言葉は私の脳裏を支配した。

『貴方と結婚ですか。』

そういうと彼は真面目な顔をして、

青「いやぁ…俺も君の魅力にひかれ男だからね。我々の組織は常に君に惚れてるよ。」

そう言って彼は私との距離を詰める。

もう数十㎝。

彼は私の照れる顔を見て微笑む。

青「それとも…」

そういって、彼は私の耳を甘噛みする。

『ひゃん！』

自分でも驚くくらい変な声が出る。

青「んふふ…いい声。何？気持ちよかった？」

くっそ。せっちゅー君にやられたら泣くほど喜んだのに…！(おい)

『っ…貴方なんか…にやられても…！』

私は必死に抵抗する。

青「僕と結婚してくれるかい？」

私は耳元で囁かれる。

『…残念ながら。』

私はそう告げる。

青「そうかい。でも、君を手に入れるのは僕だ。今日は君の甘い声を聴けて満足したから帰るよ」

そう言って私を離した。
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私は起きる。まだ夜中だ。

部屋は月の淡い光で優しく照らされる。

『…海。』

私は何かを求めるように吸い寄せられるように、

また、両親の亡くなった海へ足を運ぶ。