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私の能力 ページ19

私の能力は神からの授かりもの。

まぁ、まれに手に入れられるチケットかな。

私は「水」の力を授かったんだ。

最初のほうは使ってた。

沢山の人たちが「私」を認めてくれたんだなって思った。

嬉しくて、もっともっと使おうって決めたの。

でもね、知ったの。

両親が私をオークションに売り出してさ、実験室に買われた。

まれな才能を持ったのはいいけど、

それを狙うやつもいるんだ。

分かってたけど、怖くて。

まさか裏で親が動いてて、それを今の黒とかに見つけられて、

実験台にされそうになった。

怖い中を助けてくれたのは、

守ってくれたのは、

この「水」の力。

知ってる?「水」はダイヤモンドを切れるの。

それくらい強いんだって。

当然、人間なんて…綺麗に…ね?

私は逃げ出したんだ。この暗闇から。

この世界から。

逃げて逃げて辿り着いたのは。

「人を斬る簡単で綺麗なお仕事」

人は華の様に艶やかに斬れるんだ。

私は能力を発動させるたびに自我を失って、

眼も片方だけ血のようにどす黒い赤。

せっかく透き通るような水色だったのにね。

残念だよ。

怖くて自分で逃げ出した。

私が気付いたら、シェアハウスの目の前にいたんだ。

私は手をさし伸ばしたんだ。

ようやく、貴方達っていう「守りたい人」を見つけたんだ。

私は自分の命が途切れても、燃え尽きても、儚く散ってしまっても、

貴方達に逢えたことを誇りに持つよ。

きっと守り抜ければ、私の命も綺麗に浄化される。

だから…こんな私だけど、こんな無能だけど、

最後までよろしくお願いします…

【aqua killer】は私の体を使うたびに少しずつゆっくりと蝕んでいく。

それを今はペンダントで止まらせているけど、

そろそろ、暴走化するころ。

暴走化は私の痛覚と記憶が飛んで、

頭には殺戮衝動だけ残る。

怖い。怖い。怖い。

私の手で葬り去るなんて…

私は傷を癒す能力はないが、痛覚を無くすことができて、

自分の手から溢れ出す清流で、武器を作り出すことができる。

変身する際は、水に包まれる。そして、片方の眼は赤黒く染め上がる。

自我を忘れて、敵味方関係なく、殺意を向ける。

自分には血が真っ赤な華に見えてしまう。

私はみんなを守るために生きてきたんだ。

無能かもしれないけどね。

私はふっと笑って生ぬるい息を吐いた。

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いゆ天 - あれ、私だ(今更) (2019年8月10日 17時) (レス) id: 63bf2faeef (このIDを非表示/違反報告)
てふてふ(プロフ) - んーとねぇ、ガラケーだからコメント打てないらしいのよね (2019年8月8日 15時) (レス) id: 5e8a2cabb0 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - NoAHさん» 健康第一ですよ。私が言うのもなんですけど。 (2019年8月2日 5時) (レス) id: 2dc0637cbc (このIDを非表示/違反報告)
NoAH(プロフ) - マリンさん» 大丈夫ですよ (2019年8月2日 5時) (レス) id: 9fd65e9655 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - NoAHさん» …まぁ寝てくれれば。 (2019年8月2日 5時) (レス) id: 2dc0637cbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海風マリン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月28日 2時

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