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*100*甘い彼の思惑 ページ15

しゃむくんが、今朝から妙にAを見ている。

Aはきっと、一度しか目を合わせた覚えくらいしかないんだろうけど、明らかに見てる。

…気に食わないなぁ。

俺は、そっとAの服のすそを引っ張る。

『ん?なぁに、まふくん』

顔を傾けるAにこっそりと聞く。

「ねぇA、しゃむくんとなんかあったか、または何か言われた?」
『…っ、え?何もないよ?』

Aは、俺の問いに目に見えて動揺した。
…嘘が下手だな、なんて。

それは俺もだから人のこと言えない。

しかし、あえて問い詰めることはせず。

「そっかぁ、ごめんね」
『ううん。まふくん、急にどうしたの?』

Aが不思議そうに聞く。

俺は、少し考えてから笑って。

「んーん、なんでもなーい」

そして、ごちそうさま、と皿をさげようと、キッチンに向かう。

そのときに、幸運なことにしゃむくんも一緒にさげにきた。

キッチンに入る。

そこで、俺は小声でしゃむくんに聞いた。


「ねえしゃむくん、Aに何か言ったかしたでしょ」
「えっ!な、何言ってるのまふくん」

…しゃむくんは、やっぱり嘘が下手だ。

これは、自分が下手かどうかは棚にあげて言い切れるレベル。

俺は、Aのときとは違って問い詰める。

「何か言ったんだ。ねえなんて言ったの?」
「別に、大したことじゃ…」
「あ、言ったことは認めた」
「っ!」

しゃむくんが落としそうになった皿をキャッチする。
危ないなぁ、もう。

さらに、問い詰めようとすると、



「しゃむおーん、迎えの車きたよー?」



アンさんの声がした。

しゃむくんは、これ幸いとばかりにキッチンからあわてて出て行く。

あー…どうしよう。

Aは問い詰めたくないし。



困った俺は、とりあえずキッチンから出て考える。


『まふくん?ずいぶん遅かったけど…どうしたの?』
「んーん、なんでもない」」


―――まあ、ライブ終わってからでもいいか。

Aの顔を見て、俺はそう思った。


〜〜〜〜〜〜〜

100話記念はもっとも人気のあるまふくんsideで。w

ていうかまふくんすごいですよね。

一番最初のイベントだったんですが、一番人気ですよね。

*101*出発→←*99*アイコンタクト



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れいみ - マロウティーじゃなくて、ブルーマロウティーじゃないですか?面白いです!!! (2015年1月24日 11時) (レス) id: 2cb0f8c71d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き - 凄く面白かったです。続きが気になります (2014年12月13日 13時) (レス) id: cb7f69fdd1 (このIDを非表示/違反報告)
you - そらるさんの行きつけのカフェの扉に掛かっている札のcloseを、ころせと一瞬読んでしまった俺って…あ、滅茶苦茶おもろいです!赤飯さんフラグがたってほしい… (2014年8月22日 1時) (レス) id: ecf94ec9d3 (このIDを非表示/違反報告)
ふっきゅん - お気に入り登録しましたー あと、twitterフォローありがとうです。 (2013年10月26日 20時) (携帯から) (レス) id: a54ffcd222 (このIDを非表示/違反報告)
ゼネ(プロフ) - 面白いでっす!!・・・どうやったら歌い手になれるかな・・・・・・ (2013年10月16日 18時) (レス) id: cc0c9cbec2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやえんどう | 作者ホームページ:http  
作成日時:2013年4月7日 10時

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