彼女の幸福理論大人組 (ページ42)

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33話ページ42

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「…さぁ…我々との勝負、受けて貰おう！！」

すると円堂が皆の前に立った。

「おう！！受けて立つ！」

円堂は右手の拳を左手の掌にぶつけた動作を見せる。

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前半は予想以上の相手のスピードに着いて行けず、二点の失点をしてしまった。

「…はぁっ…嘘だろ…」

「…やっぱり、あのエイリア石は普通のエイリア石とは違うよ。」

ふとヒロトが呟いた声に疑問を持つ。

「それって…どういう事だ？」

「うん…多分あのエイリア石は昔俺達が見た事のある物とは違う物だよ。」

「見てよ。」とヒロトが指で指した方を皆見る。

「光も微量…昔みたいにゴツゴツして無くて綺麗な菱形になってる。

…つまり、」

ヒロトは続けて言う。

「人工的に作られた、か…昔のエイリア石を改良した…

どっちにせよ、あれは人工的に生まれたんだよ。」

鬼道の「成る程。」と言う声が聞こえた。

そしてヒロトの表情は真剣になる。

「…でも、あれが人工的に作られたのなら不味いよ。」

「どうして？」

吹雪の問いにヒロトは答える。

「只のエイリア石でも使うだけでかなり体に負担が掛かるんだ。

改良何かして身に付けていたら…外した時…」

ヒロトの言わんとしている事が分かった。

その先は誰も何も言わず、円堂の手の叩く音が聞こえた。

「どっちにせよ、あいつ等を救わなくちゃだろ？

皆、張り切っていこうぜ！！」

円堂の昔と変わらない笑顔に俺達は救われた。

そして、ハーフタイムが終わり俺達はフィールドに戻る。

「皆！張り切っていくぞ！！」

「「「おう！！」」」