彼女の幸福理論大人組 (ページ38)

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29話ページ38

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「…幻聴症状…ですね。」

研崎は薄暗い部屋の中、Aの部屋のカメラをモニターで見ていた。

そしてニヤリと怪しく笑った。

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「…」

「…おい、どうした。その腕の傷は。」

俺の前に誰かが立ちはだかる。

ユニフォームを見るとコズミックダストの選手だった。

「…ゲルダ。」

「手当てをしないと…此方に来い。」

ゲルダに手を引かれ救護室に入った。

「…何をした。」

「…鏡を、割っ…た…」

するとゲルダは「はぁ…」とため息を着いた。

そして頭に重みを感じた。

「…俺達は狂ってるんだ。

“力”に溺れてな。」

ゲルダは学園内では性格が落ち着いている方だ。

中にはリミッターを解除した事でかなり荒んだ者も居た。

そんな中、彼は酷く冷静に考える。

「分かっている…

…これは、俺が望んでやった事何だ。」

ゲルダと目を合わせる。

彼は少し表情を変え、救急箱を直した。

「…お前がそれを望んだとしても、

少なくとも俺はお前が壊れる事を望んでいない。

…それだけは、忘れるな。」

安静にしてろよ。

ゲルダはそう言い、俺を置いて救護室から出ていった。

「…君も、両親と同じ事を言うんだね。」

・

『貴方が生きていて良かった…

…覚えておいて。貴方が死んでしまうと悲しむ人が居るのよ。』

・

俺が足の怪我を負う事故の時に両親が言った言葉。

どうせ、思っても無い様な事言ったんだろうけど。

結局、両親は俺を死に晒した。

…他人の言う事は、信用出来ない。

俺は、いつからかそんな人間になってしまった。

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イナクロのゲームで出た化身のキャラは、オリジナルです。

キャラの見た目は化身みたいな見た目と思って下さい。
因みにゲルダとかも全員男です。

…男の娘大量生産ですな。←