彼女の幸福理論大人組 (ページ4)

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3話ページ4

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どうやら此処は北海道らしい。

…そう言えば、旅行が口実で捨てられたんだ…

吹雪さんに手を引かれ、何処かに向かっている。

「着いたよ。」

「…此処。」

白恋中、と書かれた学校。

校舎のすぐ近くにサッカーのグラウンドが合って誰かがシュートをしていた。

「やぁ、雪村。」

「先輩！こんにちは！」

藍色の綺麗な髪をした男の子。

吹雪さんの後ろに隠れていると目が合った。

「先輩、その人…」

「紹介するよ。Aちゃんって言うんだ。」

少し頭を下げた。

雪村…君？は「は、はぁ…」と困惑気味。

説明を付け足す為に口を開いた。

「今日…吹雪さんに拾って、貰ったん、だ…」

「拾う…！？えっ、え…！？」

「…捨てられたんだ。」

場が静まり返った。

パンパン、と手を叩く音がして見てみると、吹雪さんは笑顔でボールを持っていた。

「よし、雪村、Aちゃん、練習しようよ。」

その言葉に吹雪さんの肩をトントンと叩いた。

「…あの、足、怪我…」

「怪我…？怪我してるの？」

単語だけでは話が伝わらず、アワアワと慌ててしまう。

「…えっと、足怪我してるから出来ないって事じゃ無いですか？」

雪村君が代弁してくれた。

そしてこくりと頷く。

吹雪さんは「そっか。」と言い、ベンチまで手を引いてくれた。

そして雪村君と吹雪さんの練習をボーッと見ていた。