彼女の幸福理論大人組 (ページ24)

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21話ページ24

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時間は立ち、HRも終わった。

…未だAが見つからない。

安否が分からず、俺はもう毎日が暗かった。

でも、最近可笑しな事件が多発している。

「…何でこんなにもHRの選手達が消えていくんだろうな。」

そう。

何故かHRに出た選手達が消えていっている。

それもシードも普通の選手も関係なく消えていく物だから、豪炎寺に聞いても分からない。

「…これも、研崎の仕業なのか。」

「さぁな。」

鬼道と不動が話しているのを俺はただ聞いている。

誰かに肩を叩かれたが、構わずAの事をずっと考えていた。

ーーーーー

「……ん…」

目が覚め、目を擦る。

すると少し汚れた部屋が目に入った。

「…此処…」

「目が覚めましたか。」

背が高くてひょろっとしている人…研崎さんか。

研崎さんはベッドの近くの椅子に座り、話し出す。

「実は、貴方には今回の計画のリーダーになって欲しいんです。」

「…今回の、計画…？リー、ダー…？」

「はい。」と研崎さんは言い、俺に何かを手渡した。

それは怪しく光る紫色の石。

すると何かに取り憑かれたかの様に石についている紐を自身の首に掛けようとした。

…駄目、そうしたらもう戻れない…

頭の中で自身の中の何かが叫んだ。

だが、勝手に動く体には逆らえず首に石が掛かった。

・

その瞬間体に電流が走った。

悲鳴を上げそうになったが、同時に足の怪我が治っていく様な感覚がした。

「…これで、貴方の足は治りましたよ。

そして、強大な力を手に入れました。」

その言葉に口がニヤリと笑った。

自分の体の様で…そうじゃ無い様な…

まだ混乱は残るが今はただ

“力を手に入れた。”

その事に酔っていたかった。