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39話 ページ43

波風Aについて少しだけ話そうと思う。

初めてあったとき、彼女はまだアカデミーに入りたての小さな少女だった。
彼女が父である四代目火影に手を引かれて、里を散歩しているときに出会ったのが最初だ。



彼女は四代目と話す俺の顔をじっと見ると、すぐににこっと満面の笑みを浮かべた。

「はじめまして、波風Aです。はたけカカシさんですよね、お父さんから聞きました。とっても優秀なんだって」


正直に言うと、俺は最初彼女が苦手だった。
あまりにも彼女は大人びていて、それでいて純粋で…綺麗だと思った。だから、近くにいると眩しくて辛かった。


俺の気持ちを知ってか知らずか、彼女はそれ以来俺に会うたびにニコニコと笑って駆け寄ってきた。

なかなかに冷たい対応をしていた自覚はある。それでも彼女は笑顔を崩すことがなかった。


そんなある日、彼女と2人で(嫌々ながらも)話していると、うちはが歩いてくるのに遭遇した。

厳しいことで有名なうちはフガクとその家族__いつもは気にしたりしないが、その日はやけに気になった。

チラチラと視線を送っていると、俺の視線をたどってAが彼らに気がついた。すると、途端に嬉しさで満ちた表情になった。

「イタチ!!」

そう大声で叫ぶと、うちはフガクの息子、うちはイタチに駆け寄った。

イタチの方も柔らかい顔になり、そっと手を広げた。Aは勢いそのまま腕の中に飛び込んだ。

「A、今日も元気だな」
「うん、イタチもね……フガクさんとミコトさんもこんにちは」
「あぁ」
「こんにちは、Aちゃん」


俺はとても驚き、目を疑った。


まず、Aがあんな風に子供らしく、はしゃいで飛びついたりするんだと言うこと。

いつも冷静で、まるで大人かのような態度な彼女の子供っぽい面を見たのはこれが初めてだった。いや、最初で最後だったかもしれない。


それから、うちはフガクが優しい顔をしたこと。

うちはフガクはそっと、大切なものに触れるように彼女の頭を撫でた。
その視線は、まるで自分の娘を見るかのように優しかった。

「A、またうちに遊びに来て。新しい技を習ったんだ、Aに見せたい」
「うん、行く行く!私もね、見せたい技があるんだ!」
「それなら、泊まっていって!一緒に料理をしましょう」
「そうしなさい……俺が2人に修行をつけてやる」

俺と話していたときよりずっと楽しそうにする姿に、大きな衝撃を受けた日だった。

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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時

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