38話 ページ42
翌日、ナルトはいつもよりもずっと早く起きた。どうやら本戦のことを考えすぎて眠りが浅かったようだ。朝から疲れた顔をしている。
「ナルト、朝ごはん、ご飯でいいよね？」
「……なんか、あんまし食べたく無いってばよ…」
すでに緊張し出しているようで食欲がないらしい。食べないと動けないよ！とどうにか言いくるめて食事を摂らせる。
と、言っても、いつもより少なめ。ハードな忍の戦いでは、吐いてしまうかもしれないから。
「私、応援に行くからね。客席からちゃんと見てるよ」
「おう！……ってばよ」
なんだかいつもより元気ないなぁ。
無理に元気付けようとしても負担だろうから、今朝はいつもより会話の少ない朝食だった。
どうにか支度をさせて、送り出す。
「じゃ、いってくるってばよ」
「うん！いってらっしゃい。また後でね」
去っていくナルトの背中は、いつもより小さく見えた。
角を曲がり、完全に見えなくなるまで見送ると、私自身も支度を始める。
いつもの忍服に袖を通し、額当てをつける。
それから身体中に大量の刃物や起爆札を仕込んでいく。術が得意な私が使うことはあまりないが、念のためだ。
そして、いつも通り鍵付きの引き出しから両親の写真を取り出し、手を合わせる。
「父さん、母さん……どうか、ナルトを、この里を見守っていてください」
当然、返事はない。
しばらく眺めてから写真をしまおうとして、ふと奥にしまい込んだ写真を見つけた。
それは、サスケが生まれる前、イタチとフガクさんとミコトさんと撮った写真。いつも厳しい顔のフガクさんが珍しく微笑んでいて、幸せだった。
軽くひと撫でして、それもそっとしまった。
戸締りをして、家を出る。
さあ、全ての始まりの日だ＿＿＿
中忍試験本戦が始まる。
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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (
レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ﾜｽ - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです！絶対続編読みたいです！もうやばいで大好きいいいいいいい！！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです！とてもやる気が湧いてきました！ (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください！ (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：センカ | 作成日時：2018年10月21日 18時
