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15話 ページ17

しばらくして、卒業試験が終わったであろうころ、私はサスケを迎えに行くためにアカデミーへと向かった。


アカデミーに着くと、もう試験は終わったようで、沢山の子供とその保護者が喜び、抱き合っていた。



さて、うちのサスケはどこかなあ。

ぐるりと辺りを見渡すと、サスケはちょうど校舎から出てくるところだった。



「サスケー!」


ぶんぶんと手を振ると、サスケは真新しい額当てを片手に歩いてきた。


「合格したんだね、おめでとう!さすがサスケだね」
「ふん…当然だ」


ぶっきらぼうな口調だが、嬉しさが隠れきれていない。あんまりかわいくて、ついぎゅっと抱きしめてしまった。



喜びを噛み締めていたその時、どこからか声が聞こえた。



「見て、あの子……ほら、例の」
「あぁ、あの……落ちたのね、かわいそう」
「ちょっと、もしあんな子が忍になったらどうなるかわかんないわよ!」


振り返ると、おばさんたちが三人寄り集まってひそひそ話をしているようだ。


話の内容は、卒業試験に落ちたナルト。


やめてよ。
ナルトは、この里で一番……いや、この世界で一番素晴らしい忍になるんだから。
かわいそうだなんて、やめてよ。



そう言えば、ナルトは……
そう思いまた振り返ると、ナルトは一人ブランコに乗っていた。その表情は、多分この場にいる誰よりも暗い。



「っ、ナルト、」
「A、早く帰るぞ」


ナルトを慰めようと一歩踏み出そうとしたその時、サスケが私の腕を掴んだ。

それによって、自然と足が止まってしまう。



「ごめんサスケ、私、ナルトと少しお話ししたいの。少しだけ待ってて」
「あ?あぁ……」


サスケは私が何をしたいかすぐに思いあだったようで、引き止めてしまったことを申し訳なさそうに手を離した。


慌ててナルトを見ると、そこにはブランコがゆらゆらと風に揺られているだけだった。

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紗菜 - 続き、待ってます。 (2022年12月13日 23時) (レス) id: c2a2213ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ワス - 応援してます(˘ω˘ ) (2022年2月7日 9時) (レス) @page47 id: f51baff03e (このIDを非表示/違反報告)
がー(プロフ) - もう大好きです!絶対続編読みたいです!もうやばいで大好きいいいいいいい!!! (2019年9月26日 0時) (レス) id: 8eb0f6b23c (このIDを非表示/違反報告)
センカ(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます!おもしろいと言っていただけて本当に嬉しいです!とてもやる気が湧いてきました! (2019年6月14日 19時) (レス) id: f204811481 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白いです。更新頑張ってください! (2019年6月13日 7時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:センカ | 作成日時:2018年10月21日 18時

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